Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

この空きボトルは

集中する時は、本当に手が付けられないのがスタイルで。21:00前後は新たなゲストには対応が困難なことも多くお恥ずかしい状況でのご案内にも昨夜は素晴らしいワインを。
・GAIA & REY Chardonnay’01 Gaja
・Barbaresco’91 Gaja
・Chateau Haut Brion’79 Graves
・Chateau Cheval Blanc’78 St Emilion
・Perrier Joulet Belle Epoque’73
・Corton Charlemagne’87 Louis Latour
強烈に印象的な晩になりました。唯一、残念なのはブルゴーニュがここに含まれていないことでしたが・・・・・。
ご無沙汰のムッシュお二人は、今宵はバルバレスコに照準を合わせ。その前座のガイア・レイの素晴らしさにも驚かれながらも手に入り難くなったイタリアにも評価すべきシャルドネがあることを。ただ、しみじみと”素晴らしいですねー”と何度も円いお顔でにこやかにおっしゃられるムッシュに喜びを。
お初のご来店で、しかも男性陣3名でカウンター上にも下げられていない前のゲストのお皿がありながらもリストをしっかりとご覧になられ今月の特集のオー・ブリオンを。ラフィットと悩まれながらも”実はラフィットはキープが掛かっており”最終的にグラーヴの特別を。今月のDMの絵のムッシュのような浮かない表情は微塵も感じさせない優雅さを。
今宵も甘えてしまいました。この方に是非とも開けていただきたかったベル・エポックの’73を。ましてやもひとつお願いを”この空きボトルだけは、いただけないものだろうか?”先日のルネ・ラルー同様シャンパーニュの’73は個人的な特別が。もう一本探すことを条件にご了承を、ありがとうございます。
それにしても冷えるのを待つ間にマダムのヴィンテージのシュバル・ブランを、そして最終はコルトン・シャルルマーニュを。全てが極上ですが何よりもアネモネの花のエッチングが施されたエミール・ガレは最適な温度で官能的な美酒。泡は儚げではあるもののトロリと濃密な甘みを蓄えながら絶妙な酸のバランスにフィネスを。どこまでもどこまでも優雅な時の遷ろう極上の夢見心地を。
素晴らしき思い出が今月は。

             Sommelier R.Imamura