今夜は流石に暇かな?と前半にゆっくりと休養をとりながらも結局後半にまたもや肝臓を鍛える成り行きに。
・Beaune Bressandes’85 Albert Morot
・Volnay Les Mitans’97 Hubert de Montille
・Chateau Calon Segur’79 St Estephe
・Barbaresco’83 Gaja
・Chateau Corton Grancey’95 Louis Latour
・Chateau Petrus’81 Pomerol
色々な空きボトルの中でやっぱり一際エチケットに迫力を感じるのはやはり聖ペテロかな。個人的にはシンプルなGAJAの文字に心は。
アルベール・モロ、以前はブルゴーニュ・オールドの手に入れられない状況に助けを求めるような造り手と思っていましたが。この高騰の煽りで彼らですらお値打ち感を強く感じさせ。上手にお選びになられたドクターは、流石にワインを飲み込んでおられる印象を。
初めてのお越しだったのかな?中々愛らしい芸妓さんの勢いは、休肝日を想定していた私の心に蹄鉄を。モンティーユのミタン’97は以外に柔らかさを持ち今宵3本のノルマへの序章としては素晴らしく芳しいプロローグ。セギュール’79はティピカルな土の香りとこもるトリュフのニュアンスにボルドーの熟成を。この流れでしたらやはりガヤが最終に。奇しくも’83ヴィンテージの彼女に合わせられたバルバレスコは、やはり今宵もスミレが何処までも長い余韻と共に。
これでも終わらなかったですね。その後にお越しのマダムは1本目は2本目の為に穏やかにすら。コート・ド・ボーヌ唯一のグラン・クリュの赤のコルトン・グランセながらも、個人的にはこちらの方が好みでしたが。
このボトルも年間でもさほど扱わせてはいただけない。ましてや’81ぐらいでしたら。メルローの熟成は本当にコーヒーのように香りたち、甘苦い芳香を讃えながら、もう朝方ではあるものの時を忘れさせてくれる数少ないボルドーの上質な1本では。初めてこのシャトーの畑に赴いた時に玄関に鎮座する聖ペテロの石造にとても強い印象を残し粘土質の特別なこの畑を僅かの限られた時間で踏みしめた記憶がまた鮮明に・・・・・・。
Sommelier R.Imamura