Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

祈り

いつになったら気持ちの良いお天気が訪れるのでしょう、足元が悪い中お越しいただいた皆様をお断りしなければならないのは非常に心苦しい。
30分の時間差がお席の有無を決めてしまいます。
さて今宵は、祇園街の芸妓さんの妹さんのシンガー”佐野 安佳里”さんがお姉さんにつれられて。どうやら”ジュリー”が出られていた最近の映画の主題歌に使われていた歌を彼女が歌っていたらしく「祈り」と言うタイトルのCDが出ております。普段は日本語の曲が流れることはないのですが、ご常連さんばかりになった時間帯を見計らいお流しすることに。たったの2枚ですがご購入いただいたゲストには、感謝の気持ちで。元気印のお姉ちゃんとはやはり違いまだまだ、可愛らしさが漂っておりましたがDNAは疑いの余地も無くそっくりなお顔立ちにおぼこさも・・・・・・・。
さて今宵はその彼女達は、お越しにはなられていないのにお電話にてスポンサーからの支払いは私につけておいてくれ!とのことでしたので
・Welschriesling Trockenbeeren Auslese’00 Kracher
オーストリアの甘口ワインの特別な造り手は、今回のパーカーの極上ワインにも選ばれておりました。1950年代まではトウモロコシや麦などの栽培しかしていなかった、急成長のワイナリー。土壌を反映してミネラル分は少なく濃密な甘さと低アルコール、高粘性の彼らのスタイルはここのところの甘口ワインを密かに楽しまれる方々にはお勧めしたい甘美な375mlです。問題はプライスですが・・・・・・・・・・。
もうひとつの特別はイタリアの帝王が今宵も
・Barbaresco’70 GAJA
お伝えし続けることと、空き瓶をこれでもかと並べることによって何とかちょこちょこ出て行くワインではあります。プライスは抑え目に設定させていただいているつもりでも、これも中々のもので。さすがに先日の’74に比べれば力は少しづつ穏やかになりつつも、存在感とスミレのアロマは十分に。円みを帯びた優雅なスタイルは、この時代のイタリア・ワインにはあまり見かけられないものですが彼の造りの確かさは群を抜きます。
さて、週末が。ここのところ不振に喘ぐ金曜日ですが明日は如何なものか?

              Sommelier R.Imamura