Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’98’92’85’76

やはりアルゼンチンか。オランダも素晴らしいタレントがいましたが、PKならば仕方ない。そして、最後はドイツが今回はかな?
で昨夜の酔いどれは
・Santenay La Maladiere’85 Vincent Girardin
・Volnay Les Angles’76 Henri Voillot
・Muskat Ottonel Trockenbeeren Auslese’98 Kracher
・Pinot Nero Oltrepo Pavese’92 Querciolo

前半から営業の方と随分長いこと打ち合わせで結局 昨夜は”つぶやき”の書き込みも疎かに。ほとんどないことですが、中盤から大分ご機嫌になってしまったので書き込みの気力も失いぎみだったのも。
そんな折にお越しの久々の鰻屋さんで。相変わらずの豪快なお人柄で、結局今宵も3本を。営業の御嬢さんも長々とお付き合いさせてしまいましたが、無事ホテルまでは辿りつかれたようで。
個人的にはかなり淡い色調に落ち着いたサントネイのマラディエール、’85のパワーが奥に潜むように綺麗な果実の味わいが非常に好印象な1本だったので今回もお勧めしたのですが。どうやら少しまだ若さを感じられたのか?アルコール感をご指摘され。意外でしたが、それならの2本目を。
’76まで遡り、ワインの格も造り手も よりポジティブな1本を。このアンリ・ヴォワイヨのアングレも前回のテイスティングでの印象は非常に素晴らしく、今回も期待を裏切らない素晴らしさ。
噛みしめるような果実のふくよかな甘みは変わらずに硬く仕上がったヴィンテージながらも、やっとそのベールを脱いだようなバランスに造り手の妙が見て取れる上質なヴォルネイ。
〆には甘口を。お連れのマダムには、意外なほどの甘みを感じ取られたようですがオーストリアアウスレーゼもまたゴージャスな甘美さを。最上の造り手のひとりのクラッハーですが、’98は完全にカラメルのような優美さも兼ね備えた逸品にますます紫煙もあがります。
深夜のお祝いは、’92ですか。40を超えたおっさんには、世代間を感じずにはいられないですが 22歳ですね もうそんな時代かもしれません。
お手頃な’92はないかな?でお勧めしたイタリアのピノ・ネロですが、マイナーなエリアでもあり造り手も最上とはいきませんがブルゴーニュならまだしみボルドーの’92よりはポジティブな印象が僕には。ブルゴーニュ程の透明感は致し方ありませんが、このクエルチオーロは中々の繊細さを兼ね備えた美しさも。まだまだ綺麗に熟成はしていくことは間違えありませんが、この段階で1度でもお飲みいただくことには非常に意味があるかと。

               Sommelier R.Imamura