昨日の余韻も残りつつも、忘れかけていたご依頼のワインの在庫確認が出来ました。随分と景気の良い話ではありますが、昨夜のママさんのヴァースデイ・ヴィンテージを見つけておりました。ヴィンテージ’50は、当前私は生まれておりませんがボルドー・エリアでは2つ星の出来だそうで、量産年だったようです。前年の’49が偉大なヴィンテージでしたので、正直’50は見つけれていなく試す機会もございませんでした。’49に関してはリストに2級のラス・カーズがご準備出来おりますが、これでは意味がなく。ところが、日本のワイン市場のすごいこと。ひょんなことからタイムリーに見つけました。
・Chateau Lafite Rothschild'50
メドックの筆頭、五大シャトーの頂点に立つこのラフィットはタイミングも合わせて、随分お高い設定ではありましたが現存することに素晴らしさが。ちなみに、もうひとつグラーブのラミッション・オーブリオンもございましたが、かのブロードベントさんのヴィンテージ案内にて「成功したのはマルゴーとグラーブ」と謳われているため、一段と割高でした。昨夜のバースデイ・パーティに、そちら様のリストのページをコピーして伺ったのですが、おとりまきのムッシュは二つ返事にてご依頼を。とは言え、私どもは仕事料の僅かな利益になりますが・・・・・・・・・・・・・。まあ、ヴィンテージ’50は、まだ試せていないので良しとしましょう。こうやってソムリエはヴァーチャルではなく、テイスティング・チャンスを得ていくものなのだから・・・・・・・・・・・・・。それにしても、ご依頼のヴィンテージがもうひとつ若い’51でなくてよかった。もし、’51だったらかなり手こずるヴィンテージでした、なにせ1930年以来最悪のヴィンテージのひとつと言われております。見かけたことも未だございません。
Sommelier R.Imamura