１１日の水曜日は、何かお客様を寄せ付けない寂しき夜でした。ポツリ、ポツリとお越しになられるゲストはおられるものの、いつもとは様子の違う雲行きに「こんな日もあるさ」と言い聞かせるふしも。
こんな日の、心に触れる出来事は同郷のよしみと言うものが。京都、祇園は広島を産まれ故郷とする西の方角より昇って来た私にとっては、狭いもののビジネスとしても成り立つ偉大な歓楽街です。ひょんな事からお仕事の兼ね合いで、通い始めて頂ける広島からのゲストの方も何人かおられ今宵も、寂しき夜に扉を開けて頂けました。
今夜も、数件のはしご酒の最終に私どもへ。まだまだ、足取りもしっかりとしておられたものの、マダムのことを気使われグラスにて。抜栓されたシャンベルタンは、若い酸味を主張しておりますが特級が持つべく、膨らみのある香りの拡がりは今宵の最後のお酒には最適かと。ですが、勧められるままに私もご相伴に預かり、気が付けばボトルは空に。多少、無理されたのかも知れませんが、お口に合われたと言うことでお許し下さい。
それから、昨日のマフラーの不手際があった方。何のことは無い、ご自身の掛けられたテーブルの下に落とされておりました。私も成り行きで、思い込んでいたことがあり当然見るべき場所を確認しておりませんでした。まだまだ未熟な面を露呈してしまい・・・・・・・・。とにかく、無事お手元にお返しでき一段落です。
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
