昨夜は前半から動きが感じられ、充実した一晩になりました。よいソムリエは素晴らしきお客様により造られるというものですが、昨夜は正しく。
また、そろそろ年内最後のご利用とのお声も上がり始め”良いお年を”と添えられるお見送りもございました。実際はまだまだこれからの時期なのですが、遠方からのゲストにはこれも致し方無く。
今宵はこちらのゲストが年内最後の特別なワインを。
・Ｒｕｃｈｏｔｔｅｓ Ｃｈａｍｂｅｒｔｉｎ Ｃｌｏｓ ｄｅｓ Ｒｕｃｈｏｔｔｅｓ’８８ Ａｒｍａｎｄ Ｒｏｕｓｓｅａｕ
アルマン・ルソー、シャンベルタン村に於ける特別な造り手。ソムリエであれ憧れのドメーヌで、いつの時代も”こんなワインを扱う機会が自分にも訪れたら素敵だな”と思っていたワインのひとつ。幸運にも「ぶどうの蔵」で私は幾つか試させていただけましたが、何度でも素晴らしい時間が流れます。シャンベルタンに拘られるムッシュもまた、今宵遂に！と言った感じだったでしょう。今年のご褒美には、申し分無く。まだまだ硬さは残すものの、熟したグリオット・チェリーのニュアンスが本当に綺麗で伸びやかに喉を滑り込む感覚は特級畑にも匹敵する特別なキュヴェ。
来年も奥様とご一緒にお越しいただける日を心待ちに・・・・・・・・・。
今宵はご接待もあり、複数本のワインを。
・Ｃｏｔｅ Ｒｏｔｉｅ’８８ Ｅ・Ｇｕｉｇａｌ
今月は少しだけプライス・ダウンされていたローヌ渓谷の最上の造り手は、ヴィンテージ’８８は先のルソー同様まだまだ、ベールを被る感じで。それでも徐々に甘みが増し、ピノ・ノワールとはまた違ったムスクの官能美に包まれ。お三方おられましたがマダムが甘いとおっしゃられれば、ムッシュは酸味が出てきたと。私はマダムに賛同いたしましたが、お人それぞれで。
さて、今宵はワインの日クリスマスとお給料日前ですが如何なものでしょう？
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
