７月の終わりも穏やかに。ただ、一時の集中が求められ。昨夜のゲストのほとんど全てが限られた時間にカウンターに並ばれるような。
・Ｇｅｖｒｅｙ Ｃｈａｍｂｅｒｔｉｎ’８５ Ｂｏｕｃｈａｒｄ Ａｉｎｅ ＆ Ｆｉｌｓ
遂に彼女はワイン･ビジネスにも手を出されるのか。ワイン･カフェというような表現をされておりましたが、思うに彼女の言うカフェとは私の感覚とはかなり遠いもののような気がしますが。だって実際彼女にお渡ししたワインの銘柄はカフェと言うような存在では無く。ヴェネチアのカフェ･フローリアンだったらまだわかりますが・・・・。
そして今宵もブルゴーニュ、嘗てのブッシャールのオールドに目を付けられ。想定の出来る選択でしたがシャンボール・ミュジニとジュヴレ・シャンベルタンの択一は北に。’８５とは言え洗練にかけるというか、ジェネリックながら流石’８５力強く余韻にパワーを感じると言うべきか。どちらであろうとも稀少なワインに於いてはポジティブな気持ちが良い結果を導くもので。
大変だったのは昨晩の続きが。今宵は確認にとお越しになられたムッシュおひとりで。微妙に食い違うムッシュの聞かれたマダムからのお話は完全に酔っておられ昨晩の事態を覚えておられない様子からも。ただ、こちらとしては本当に覚えておられないのかも疑問に感じながら試されているようにも。ですので出来る限り問題なきようにありのままを。まあ、何れにしても今宵ご一緒に夕食をとられたようなので事無きなのでしょう。ただ、いつもながらこちら様方は問題は起こされながらもちゃんと礼を通される辺りにお付き合いの意味合いも感じられます。
どうせ次の日にムッシュが”ごめんね”電話を入れられるのは解かっていることではありますが、ただ毎回振り回されてしまう私もどうかと・・・・・・・。
さて、魔の８月気持ちご支持をいただければ嬉しく思います。
Ｓｏｍｍｅｌｉｅｒ Ｒ．Ｉｍａｍｕｒａ
