Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ブルゴーニュの彼等

21日の木曜日は、ワインの日も明け、お給料日前と言うこともあったのかゆっくりでした。とは言え本日もブルゴーニュの彼女ではなく、ブルゴーニュの彼等ともいうべき方たちが約半年ぶりにお越しになられ、スタッフ全員がこれはこれはといった感じでお出迎えさせていただいた感じでした。(前回の来店時には花粉症で苦しんでおられた印象がございましたので・・・。)
それで今夜は、
・Clos des Lambrays‘89 Lambrays
・Gevrey Chambertin.Cour de Roy‘95 Bernard Dugat Py
一本は彼等ではない方ですが、先日の‘88ヴィンテージと‘89ヴィンテージとはエチケットの所有者の表記が変わっており、サイエ家のものからドメーヌ ランブレイに変わっておりました。そして90年代以降に自身の元詰めに力を入れ始めた、期待される素晴らしい造り手、ベルナール デュガ ピ。クロード デュガの従兄弟の彼は、以前はルロワなどのネゴシアンにワインを売るのが主だったため、あまり表舞台には出てこなかったものの、極上の数少ないボトルがございます。とは言えこのボトルは骨太のシャンベルタンで、肉付きが良いと言うよりも、ガチガチの筋肉質のワインで、久しぶりにブルゴーニュをデキャンタージュさせていただきました。予想通りゆっくりと変わっていくタイプで、ヴィンテージの素性とポテンシャルの高さにねじ伏せられたかの、濃度のしっかりとした一本でした。モダンな濃厚な甘味を持ち合わせながらも、たっぷりとした酸も兼ね備えたグランヴァンかと。
それからもう一本、特級の
・Chambertin‘77 Louis Remy
コルクが耐えきれなかったのか、ヴィネガー、もしくは水に成り代わろうとしている一本に・・・。前回はまだおいしさを残していたのに、ワインの難しさは色々かと・・・。

 Sommelier R.Imamura