Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

85シャンパーニュ

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本日は、ランニング。その後は、暖かいので 愛犬のお散歩をこなしてから いそいそと トライアンフのエンジンを蹴り上げて。花粉がなあ、無かったらなあ?ですが、気持ち良い風ではあるのですが。

で やはりなあ コロナ前もそうでしたが国内の方々が動き辛い?

・Canard Duchene Patrimoine Brut’85

桜の蕾も今日で焦りを感じたかな?我が家の目の前の琵琶湖の疎水も それに合わせてゆっくりと水を流し始めました。これで春も目前です。

また、卒業式ですね。昨日は、ご近所の龍谷大学 今日は我が家の子供たちがお世話になった中学で。袴の女子大生も祇園街を闊歩しておりましたが、流石に僕のお店には中々お越しいただけないなあ・・・・・・。

カナール・デュシェーヌ、ここも評価は左程でもないものの 歴史は長いメゾンで 1868って。パトリモワン、遺産・財産などの直訳で まあ遺産の方が響きは良いかな?の希少な’85です。その歴史の長さのお陰で エチケットも やや やりすぎ感もありますが 双頭の鷲と冠 に サーヴェルまで。前者はロマノフ王朝に販路で シャンパン・サーヴェルってやつですな。お恥ずかしながら このキュヴェは未経験のもので 良く考えると近年はこの図柄で よりオールドの他のキュヴェを扱う機会だったんだな。’66のハーフのインペリアル・スターは 双頭の鷲と冠は有りましたがエンジ色のデザインでしたし。ですが、現行のキュヴェは もう生産されていないのかな?の 遺産の’85かと。

新しい出逢いと別れの季節の歓送迎会に こんなシャンパーニュは如何かなあ?

Sommelier R.Imamura

これも'73

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本日は、筋トレ。出勤時の我が家の玄関には珍しく次男の友人が。まま、野球部の同級生のようでしたが 自転車のトラブルを解決していたようです。工業高校だからなあ、自転車くらいは自分たちで 少しづつ いじってもらいたいものです。やはりですが、我が家のおぼっちゃんが 3人中1番ちびっこでした。高校生、まあ身長は僕と同じくらいまでは他の子達は。ですが、体重では まだまだ負けません・・・・・。

で 今月も恐ろしいことになってるなあ

・Gevrey Chambertin’73 Louis Remy

あらいぐま か。メダカ屋さんのメダカを400匹やられたそうです。ビジネスって 色んなことが起こるでしょう。おそらくは、そんなこと以外の水質とか餌とか色々と気配りしながら育てていたことでしょうが まあ害獣の存在でいっきにいかれてしまう!そんな教訓を得られたのではないでしょうか?流石に今までの経験で そこ迄一気に損失を?は無いですが 20年の間の負債は積算すると中々の数字に為る筈ですが・・。

そして、またワイン商からの魅惑のオファーも。久々に見つけました!の’77のシャンパーニュ。ほぼほぼ見かけることのないヴィンテージですが、今回はテルモンのグラン・レゼルヴ この生産者も仕込んでいたんだ。知らなかった、たった2本のオファーですが 2本とも分けていただけるようなので。資金繰り的には、余裕はないんだけどなあ。

店内の薔薇が綺麗に少しだけ咲いております。こんな感じでの1輪でも、絵になるのが薔薇の美しさで 嘗てのように何時も何時も購入するのは正直・・・・・。

頂いた桜の蕾も小振りな鉢ですが、そろそろかなあ?です。

こちらも’73のジュヴレ・シャンベルタン。エチケットが厳しい汚れがございます。ワイン商のデータでは、噴いた形跡では無く エチケット汚れ とのことでしたが キャップシールの一部に流れているような形跡が何となく。とは言え、液面からすると まあ こんなものかなあ?とも思われますが 若干の色調の濁りが気がかりでもある’73ブルゴーニュかと。造り手は、モレの ルイ・レミー、この時代のものはリコルクは まだ余り見かねない時代の生産者ですので 村名ながらも希少な存在かと。こちらも半世紀の物語ですが 1本だけですので これもまた一期一会かと。

Sommelier R.Imamura

73ヴィンテージ

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本日は、ランニング。そして、次男は春休みに。ほとんどは、クラブ活動の野球に勤しむ形になりますが ダイニングのテレビ占有率が上がります・・・・・。愛犬の はなちゃんは 溺愛出来る存在の独占率が上がり満足でしょうが。

で 賃上げかあ

・Chateau Croque Michotte’73 St Emilion

それにしても素人目には、豪快に爆発したなあ。まあ、マスクのロケットも何度も失敗した映像が流れていたので そんな簡単なものではないだろうし。山ひとつ超えると車も走るようなレイアウトだったので、問題発覚後は直ぐに自爆も致し方ないだろうし。この手の世界は失敗は成功の基でしょうが。とは言え、飲食業はそんなに甘くはないのですが。出勤時にご近所に1年前くらいに開業されたカレー屋さん、妙齢な女性が経営されている こじんまりですが 手作りかんの店舗も閉店されたなあ?と思っていると直ぐに居抜きで バー?かな、簡素な感じで 手書きでビール・カクテル・ウイスキー・焼酎と書かれた看板が下がり若者が座っておられ。まあ、そうだよなあ スタートはそんな感じでお金は可能な限り掛けずに腕試しなのでしょうが 中途半端にちゃんとした世界を見てしまうと欲が出てしまうものかと・・・・・。

画像は、ボルドー右岸の。これもまたエゴの塊ですが、’73も調達しておかないと。

比較的 近づき易い印象のシャトーの クロック・ミショット。リストにも’00’99が並んでおりますが、嘗てはグラス・アイテムにも使用可能な銘柄で その上、柔らかく纏まりの有る味わいのメルローの豊潤さに 納得の逸品で。

とは言え、既に50年の時の経過に よりしなやかで ’00’99のモダンな安定したスタイルとは異なる味わいには ご理解も必要かと思いますが それでも半世紀!時の流れにノスタルジーを。

Sommelier R.Imamura

29貴腐ワイン

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本日は、筋トレ。そして、ワイン商からのワインのオファーも。ですが、今回は1本もお分けいただくものが無かった。まあ、勿論 価格面で折り合いが付くのであれば頂きたいものは幾つかは有りましたが そんなものか・・・・・。

ですが、実際には 特に今回はでは?かもですが ボルドーでも’90年代スタートでブルゴーニュも’80年代からが ほぼほぼ。シャンパーニュは’70年代から幾つかでしたが ここの数字は高額すぎて悩ましく。NVのボランジェなどのオールドが有りましたが 流石にこの造り手になると そらあ中々の価格になります。手が出なかったな、何方かが まあ購入されておりましたが 微妙な価格で それならヴィンテージを買うかなあ?悩ましいところです。

で 結果的には休肝日で・・・・・

・Chateau Filhot’29 Sauternes Lur Saluce

・”Y” ’85 Lur Saluce

そんな中での先週末の入荷分を。今回の大物は、ボルドーでした。

ヴィンテージ’85のイグレック、溜息の価格の高騰です。辛口ボルドーの白ワインの個人的には最高峰の イケムの辛口のYは、飲み頃のヴィンテージは致し方ないなあ。

現行のヴィンテージの品質の向上とオーナーが変わられてからの方針も有ると思われますが となるとバック・ヴィンテージも 当然のように。

これもまた、探しておりましたので。貴腐ワインの 明らかに飲み頃のヴィンテージを!でした、以前’34のこのフィローを抜栓させていただいたので このくらいの飴色に熟成したボトルも必要なので・・・・・。可能で有れば そうですね本家本元のイケムと行きたいところですが、手が出せないので リュル・サリュース伯が同様に仕込む フィローであれば これまた興味深い希少な 100年までは後5年か・・・・・。

雨も上がりましたので よろしければ。

Sommelier R.Imamura

春待ちのお届け

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本日は、ランニング。その後は、掛かりつけ医へと。何時もの血圧と花粉症の追加のお薬をいただきに。伏見稲荷の目の前の医院ですが、もうねえ 凄いなあ。京都は、日本では無いです・・・・・。

で 昨夜は プチ同窓会で

・Largillier Guillame S

・Chablis Vaillons’00 Francois Servin

・Cabernet Sauvignon Hiyake Vineyard’14 Okunota Winery

・Volnay Les Taillepieds’97 Hubert de Montille

・Sable’19 Cave d’Occi

Recioto della Valpolicella Amarone Classico’79 Masi

久々の暖かさに 時間が残されていたので トライアンフのエンジンを。3月の中盤です、連日の遊びでの飲みすぎですが 切り替えて。

20年ぶりくらいになるようで。嘗ての ぶどうの蔵にて サポートしてくれていた ソムリエとシェフとの飲み会の機会が店舗にて得られました。まあ、様々な思惑は有ったのですが 結果的には同窓会のような形で良かったのかと。もう少し人数や 会いたかった存在もおりますが、皆さん忙しく大人の世界に揉まれているでしょうから 理解しております。とは言え、尽力してくれた すったもんだはありましたが?のソムリエと 相変わらずの ままややデリカシー?のソムリエと 神戸からわざわざの ちょい悪シェフとの あっという間の数時間で。正に ひとことで言うとそんな印象かな?

そう言う僕もねえ、こんな機会ではワインのコメントは真剣にすべきでは無いのですが 心許せる関係だけに ぽつりとは言ってしまう。

セロスの息子かあ、まあ 正にそんな感じですが デゴルジュが2019で 後はほんの少しだけ余韻にビターな印象が。エチケットの汚れからそんなイメージも受けていたかもしれないのですが、勿論普通には美味です。そんなところでしょうか。

個人的には、これが1番好みの味わいで。’00の懐かしいセルヴァンのドメーヌものの ヴァイヨン。まあ、勿論こう言った銘柄には思い出も有るからなので仕方ないのですが 当然ながらそこも重要で そして 何処まで行っても熟成なんですよ。

そうか、色々と懐かしいシーンも脳裏に浮かびますが 奥野田さんね。確かに訪問したし、そんな話もしました。そして、彼に そんなインスピレーションを与えたのであれば 素敵な機会だったのでは。特に月に1度は行っていた中々豪華なワイン会の意義が見いだせておりますが。ワインの味わいはなあ、まま 他のラインナップが まずまずなので。

モンティーユの’97のタイユピエ、これもなあ 今となっては非常に高価で、おいそれとは飲めないものなんですが 硬い生産者なんだよなあ。個人的には、本当に上質なこう言ったブルゴーニュは もう少し待ってあげないといけない!と言う感覚は僕だけかな?勿論、素晴らしきポテンシャルで ひとこと いいね~と言うだけで 良いのですが そこは逆にプロの同窓会では 許されないかなあ?ごめんね、とは言え後輩のソムリエの持ち込んでくれたものなのですが 今では彼は エクセレンスと言う ソムリエでも 上位の資格者なようですので。とは言え、彼は本当に多彩な面白い奴だなあ。

神戸から、随分遅れて辿り着いてくれた やんちゃなシェフでしたが やはり中々リストランテでは人材の問題を抱えているそうで。とは言え、彼も長くオーナー・シェフを継続されているので ここもリスペクトです。また、ワインも カーヴ・ドッチか 珍しい。アルヴァリーニョ・リースリングセミヨン・ヴィオニエ、こんなブレンドの経験は ほぼないだろうな?ヴィオニエの香りが、顕著に感じられて これは若いものの美味しく感じられた。大分、酔い始めていましたが。

〆は、では?と僕のセラーから。まま、当日持ち込みなので 皆大変だったでしょうから オールドは僕の手持ちからで’79のアマローネ。面白いワインです、しかもレチョート表記の時代なので まま’90年代以降の洗練された味わいのイタリアワインの表情とは異なるのは当たり前ですが 熟れた味わいには口角は上がるのですが、これも若干の・・・・・。とは言え、シャブリと このアマローネ かな。

そして、みんなさくっと帰宅するなあ?僕だったら 京都にホテルとるけどなあ?いや、まだ彼らは色々な欲望がある 世代だから そんな感じかな?

また、本日 桜が。師匠にあたるソムリエから。当日来れなかったと言うことだったらしくですが、今回の趣旨からすると?でしたが ままこれもまたご縁のことなので 久々にお声も聞けまして 何時かまた こちらとも機会をいただければと。

また、全ての ぶどうの蔵に関わってくれた方々とも 機会があれば楽しい時間を。

ありがとう、奥野くん。

Sommelier R.Imamura

NV'90

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本日は、筋トレ。若干、タイミング良く終了できましたので 後輩のワインバーへと。

丁度入れ替わりでゲストの方とエレベーターですれ違う形でしたが そうなると始発で帰ろう!の決め事も 飲み過ぎてしまい・・・・・。なので、やや酔いの残る形にて。

で 結局飲まはりましたな

・Laurent Perrier Brut

・Bourgogne’90 Charles Noellat

・Savigny Les Beaune’90 Charles Noellat

週末もすら 非常に静かな展開でしたが、結果的には以前お越しいただいていたようで。女性おふたりでしたので 当初は何処まで会話の干渉をしてよろしいものか?と躊躇もありまししたが 飲み込み始めたご様子に少しづつ距離感を詰めながら。

どうやら’10年代の 僅かながらの熟成の オールド・ノン・ヴィンテージ シャンパーニュのローラン・ペリエ。何れにしても高騰のシャンパーニュを尻目に この手のやや熟れたシャンパーニュが見つかれば手を付けたいのも本音ですが、こちらも お安くは無く また存在自体も・・・・。コルクの外観からは、穏やかに熟成はしている様子は解るものの アタックは、何処までのポテンシャルかは。ただ、何だかんだと飲み込んでいく限りでは ぐっと蜂蜜のニュアンスが出て参ります。だから空くのですが。

赤ワインもで、’90のACですが まあ中々ブルゴーニュの本当に柔らかく纏まったものは 何処ででもは。このノエラの’90の手持ちもそろそろ無くなるであろう段階です。まあ、お悦びいただけるのであれば。

産科のドクターだったようで、後半は頻繁にお手洗いに入られましたが 無事ホテルまで辿り着けていれば良いのですが。またまた、京都にお越しの際は!

そして、手土産のように’90のノエラのサヴィニーを。まあ、造り手の好みはソムリエ個々に有るとは思います そんな少しだけプロのような会話を しかもやや乾いたシガーを燻らせながら。楽しい時間ではあるのです。

Sommelier R.Imamura

ヴィンテージ'13'98

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本日は、ランニング。花粉がなあ、来週からがピークですか・・・・・・。

で 一昨日分ですが

・Macchiole’98 Le Macchiole

・Merlot’12 Nakai Russian River Valley

5月でテナントの契約が9年目が始まる、ですので3年更新の契約ではありますが またまたの家賃交渉が求められている・・・・・。コロナ禍は、現状維持にての更新には感謝しておりますが とは言え やはり今回は家賃と共益費までの上昇に 勿論交渉の余地は有るとは思いますが これなあ 大家さん側が言うってことは当然のような既定路線なんだろうけどなあ。丁寧な管理人さんの説明ではありましたが、長くお借りすれば逆にお値下げになるのでは?との思いは軽く砕かれております。何か個人事業主からすると、色々な現状の株価や賃上げの声は ある種の逆風にしか感じられないけどなあ。

お初のお越しのご夫婦でしたが、一瞬にしてご夫婦の何となくの関係性は一目瞭然のように。奥様が吟味するワインリストでしたが、まま最終的にはリクエスト分と幾つかの選択肢を含めての。そして、マッキオーレ 個人的には先日飲んだからなあ?とは言えませんでしたが まま上質なボルゲリの’98なのでお勧めは間違えなく。

暖かさが感じられるピュアなカベルネ・サンジョヴェーゼの印象で ゆっくりと熟成した味わいは ブルネロとは別の味筋のトスカーナの代表例で 徐々に話題も広がります。

ボトルの後半にご主人の闘病の話題で 同士だと解り もう1本如何でしょうと 一気に奥様には申し訳ないでしたが 漢の話になりました。少しカジュアルにカリフォルニアのナカイさんのメルローを。以前過去のヴィンテージをテイスティングした際は、かなり軽やかな印象のメルローでしたが この’13は甘みが強くふくよかな印象で ルシアン・リヴァーのクールな面影は穏やかなものの 再認識の機会でした。

数か月後の手術のご予定のようでしたが、是非とも乗り越えていただき 再度のお話の機会が有られることを心より。当事者しか解らないことも多々ございますでしょうから。

蛇足ですが、早くも店内のイングリッシュ・ローズが咲き始めて。強い芳香が ふわりと。

Sommelier R.Imamura