Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

正真正銘の

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本日は、ランニング。まだまだ暑いです、まあ 9月は残暑が当然ながら残りますので想定内ですが 夜間は風が気持ち良い瞬間も有りますので そろそろ如何でしょうか?

で ここ迄来ましたら なので

・Chateauneuf du Pape Reserve’04’86’76 Chateau Rayas

”生きてきてこんなことありますかね?”能登の被災者のおばあさんの 息子さんがおっしゃられていた。そうですね、おっしゃられる通りですが 明日は我が身だからなあ。実際には支援は、限られているだろうから 自助しかないんだろうなあ。京都は焼け野原だろうなあ。相変わらず、暗い内容ですが。

ラヤスの正真正銘を。

これもまた手持ちは、残3本です。まあ、個人的には セカンド的な扱いのピニャンでも十分な印象ですが まま ピニャンもヌフなので当たり前ですが。

ただまあ ここまでくると 正にローヌの香水ですね。しかも、グルナッシュの完成形の エロい香りが むんむんと沸き上がります。そして、味わいには ブルゴーニュに比類する優美なものに。獣や生肉の香りも含みながらも 洗練されているんだよなあ、ローヌ南部の最上の逸品ですが 北部の コート・ロティ や エルミタージュにも素晴らしい生産者が幾つかおられますが どうしてもこちらを推してしまうのは本音かと。

ヴィンテージ’04は、エマニュエルのもので これでやっと20年ですか 液面でも解る もう少しの時間が必要かもしれない?

’86’76は、正に ジャックの時代ですが ままヴィンテージ相応の目減りでしょうか、この辺りも希少なボトルになりますか。作柄的には、偉大なヴィンテージから ややズレる年ですが だからこそ また面白みがある ラヤスのらしさをはっきりと感じられます。まま、いずれにしても これもまたワインの世界の中の特別な秘薬のひとつかと。染みわたる機会も おそらくは限られた回数ではないでしょうかねえ?

Sommelier R.Imamura