Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Sassicaia'05

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本日は、雨ですので 筋トレを。ベランダに並ぶ、イングリッシュ・ローズの鉢植えが4つですが 激しい雨に花びらが・・・・・。まあ、まだまだ 今年は沢山の花穂が付いておりますので暫くは楽しみです。強く香る芳香も また素晴らしく 今の段階では店舗の薔薇に比べると明らかに日照量が勝っている。肥料の量も併せて やはり自宅に持ち帰るかな?

で 昨夜の 失礼いたしました

・Sassicaia’05 Tenuta Sun Guido

全く何の動きも無かったので、正直モチベーションは ダダ下がりでしたが お越しいただいた カップルは。

とても若く 素敵なお二人でしたが、取りあえず 馴染みの顧客ではない場合は確認を兼ねて ワインしかない!と。OKの後は、基本はヴィンテージだと。価格の問題も有るので、取りあえずはワインリストを拝見いただけるように促します。

カウンターに掛けて じっくりと吟味いただいたのですが、正直 とてもお若い方々でしたので 今までの苦い経験上 まあお席を立たれるかな?だったのですが、まずい対応を含めて 心より謝罪させていただきたい。

リストから選ばれたのは、トスカーナの最上の逸品の サシカイアの’05を。

ただ、トラブルを避けるためにも 加算される Tax と サーヴィス量のご説明の上の抜栓にいたりました。ここまで、おしぼりもお出ししていなかったことも 申し訳なかったのですが そう こんな出逢いもありますので 完全にシャット・アウトは出来かねております。まあ、勿論 現状では五大シャトーにも匹敵する品質と価格に 30歳になられたばかりの彼の落ち着いた振る舞いと 流暢な日本語に 何のことは無く既に東京でご自身のビジネスを展開されており 美食家のご夫婦のようで。実際に、京都滞在時には 嘗ての同僚の和食の名店でのお食事も予約されているようで 狭い世界になっているのも事実かと。まあ、そう考えると 素晴らしきお食事を堪能された後に 特別なオールド・ヴィンテージのワインをお楽しみになられる富裕層の 少なさ?かアプローチ出来ていないことを 反省させられる部分も。

手持ちの サシカイアの中では最も若いヴィンテージでしたが、この’05は非常にピュアで典型的なカベルネ・ソーヴィニヨンの丁度飲み頃が始まったかのような段階で 教科書的な美味な。欲を言えば より複雑なニュアンスを求めたいものですが、素直に美味しいと感じさせられる 贅沢なトスカーナかと。

定番的な話題に終始してしまうものの 中々思うような ご紹介が出来なかった タイミングでした。とても お綺麗な奥様で 彼女もお伺いすると コーヒーのビジネスを立ち上げられており やはりなあ 世界観が違うな。先日の姪っ子の結婚式で、久々に色々な方々とも接する瞬間がありましたが 家系ってな。大切だな。勿論、個人の努力もまた当然ながらなのですが。

京都にお越しの際は是非またのお越しを心より。

Sommelier R.Imamura