Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ'02'86'83

f:id:Budounokura:20221220170450j:image

本日は、ランニング。その後はメインバンクの担当の方がお越しに、決算の書類を取りにでしたが 今期も赤字決算でしたので色々とご心配を。新たな融資のお話もいただきましたが、本当に貸してくれるか?と言うか、いやいや今のところは まだ大丈夫ですので もう借金は増やしたくはないので!

で 昨夜の久々の遠方からは

・De Vignoge Brut’02

・Meursault Genevrieres’86 Louis Latour

・Chateau Trotanoy’83 Pomerol

ご予約をいただいておりましたので、普段よりも数時間は早めに出勤してからのお料理の準備になります。18:00からのお越しのご予定と言うのもありましたので。

生牡蠣を剥いて、ポルチーニのスープを味調整、蝦夷鹿のテリーヌにフォワグラのコロンを添えて 黒トリュフのリゾットの仕込みも。メインは意外にもボルドーになったので正解だった仔羊の香草焼きまで。蛇足ですが、幾分食べれなかったり残されたりは有りましたが この後にお寿司を食べに行かれたのは驚きです・・・・・。

何時もとは、やや勝手が違いましたので 連れて来られたワインラヴァーも躊躇される思惑も在られたかと思われます。情報は有っても中々の額のお支払いになられたわけですし ワインの仕入れもされておられれば 特にボルドーに対してはそれぞれの感覚も有るでしょうから。まま、蛇足になるので 1つだけですが”常にワインのことを考えている!”との。そうかあ、そんな時期も有ったかな とは言えそんな気持ちは大切ではあるので。とは言え、年も取りましたか僕は。

生牡蠣でしたので 少し若めのド・ヴィノージュを。クリーミーすぎても?なのですが、とは言え’02でも既に中々の熟成感も出ております 個人的には牡蠣にも 単体でも楽しめるバランスかと。

シャンパーニュは価格の部分でも少し落ち着かせたものでの対応で白ワインに素晴らしいものをの選択肢が広がります。’86のブルゴーニュの白、これだけでもですがムルソーのジュヌブリエールとなりますと これまた贅沢です。安定するルイ・ラトゥールの マッチョすぎない果実味に洗練を感じます。

赤もブルゴーニュの予定でしたが、カベルネ・ソーヴィニヨンの変更に。しかもボルドーのみになりましたので 常識的にコストも考えると飲み頃の2級格付けになりますか。ただねえ、飲まれたことが有られるようです そうだろうなヴィンテージに関してはクエスチョンはあるものの なので1本だけ右岸を含ませていて正解でした となればもっともっとセレクトは出来たのですが・・・・。とは言え、このトロタノアも現在はムエックスが所有するシャトー。現状はよりでしょうが嘗てより しなやかで香り高いメルローにて仕込む造り手の印象です。この’83もまた当然ながらなのですが、この晩は特に紅白のコルクも ゆっくりながらも欠けることなく 気分よく。

完熟したメルローの曇りのない 綺麗な熟成を久々だったような?やはりブルゴーニュの比率が高いので 特に寒い季節には ほっこりとしてします。

そんな季節ですので、是非とも年末の思い出造りのお手伝いをさせていただきたいです!

Sommelier R.Imamura