Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

加速する11月

19日の土曜日は、これまた忙しく勢いの感じられる年末の雰囲気が。この日もグランヴァンの空き瓶が並ぶボルドーの夜でした。
・Chateau Lafleur Petrus’89
・Chateau Calon Segur’87
・Chateau Duhart Milon’82
・Chateau Ducru Beaucaillou’79
・Vosne Romanee’90 J.C.Coteitidot
内3本は、1組のカップルが飲み込まれたボルドーのオールドヴィンテージ。大きく売り上げに貢献され、また早めの時間よりお客様を呼ぶ「福の神」だったのでは。ボルドー黄金の80年代の最後を飾る’89は、あのペトリュースとラフルールに挟まれる畑でムエックスの手によるポムロールエリア最上の造り手のひとつ。典型的なチョコレートやカカオの香りを持ちモダンでパワフルな1本。ハートラベルの’87は、お利口なワインではあるものの他のワイン達と比較すると、やはりややヴィンテージのサイズが問われておりました。ポイヤックにてここのところ、
もっとも好ましく思われるグレート・ヴィンテージ’82は5級格付とはいえ当然
素晴らしくトロリとした甘味とコーヒー豆の焙煎香がエキゾチックで余韻の力強さとバランスの良さに思わず笑みも・・・・・。やや印象も変わるサンジュリアンの
川沿いのシャトーは、黄色のエチケットの鮮やかな人気の造り手。とはいえ、経年による色素の変化で黄色もかなりベージュになりつつ・・・・。味わいにも酸が強く感じられややバランスを崩しつつも儚げな、優しい気持ちで愛でたい1本。
唯一のブルゴーニュは、こちらも偉大なヴィンテージ’90村名クラスとはいえ、
熟成香はボルドーのそれとは違い、やはり日に1度は鼻腔に届けたいセクシーなもので。ギイ・アッカの香りをも感じつつも、これはこれでこの時代ののこした大切な教訓かと。
ハードな週末に後半、疲れのたまる1日でしたが、明日はワイン会。2週間、休み
はございませんが楽しみなワインの日のワイン会です。

Sommelier R.Imamura