Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

サンジュリアン ヴィンテージ’94’93

世間は3連休で明日からの規制の解除に華やいでおりますが、我が家では懸念していた事態に直面しそうです。あ~、やっぱりなあ やや放任しておりましたが長男の前途に問題が発生ではないかなあ?情けない限りですが、僕でも1回生では順調に単位を取っていましたが。まあ、正直 自分の責任でもある内容かな?でもあり 話してみてからですが世間では苦学生さんも沢山おられるので贅沢な方ではあると思うのですが。

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で このボルドーのサンジュリアンの兄弟シャトーは

・Chateau Leoville Barton’93 St Julien

・Chateau Leoville Poyferre’94 St Julien

格付けシャトーの2級に位置付けるレオヴィルは3兄弟ですが、ここにラス・カーズが入るとコンプリートですが、その影響は価格にしっかりと跳ね上がる。

そう この3兄弟は分割されても高い位置づけに恥じない酒質なのですが、やはり ここにない伯爵のものが群を抜く。ですが、世評以上にこの2シャトーもヴィンテージは1年ずれてはおりますが 興味深いテイスティングになります。

サンジュリアン村は、もう一足伸ばすと 直ぐ北にポイヤック村があり彼らのお隣はシャトー・ラトゥールだったりするので まま当然ながらの品質は頷かざる負えない。

不遇の時代ではあったであろう、ヴィンテージ’93のバルトンは とはいえエチケットの瀟洒なシャトーのイメージ通りの しなやかで柔らかいボルドー。嘗ては色々とグラスワインでも扱えたヴィンテージでもあるのですが、やっと やや青いトマトのニュアンスが溶け込んだバランス良い1本。

ヴィンテージ’94は、’93よりは ややおおらかな印象ですが、その後の’95’96に押し出されてしない どちらにしても称賛を得られなかったのも事実かと。ですが、これもまた だからこそワインバーなどでは登場の機会の多いのも記憶に。まま、ヴィンテージ’95’96はボトルアイテムになる印象が強く ここにきてやっと 硬さもほぐらて今がまさに美しい昇華ですが。

ポワフェレは、バルトンよりも何時も力強くエチケットの狼のイメージにも匹敵で この流れは改めてソムリエ冥利に尽きますが 名古屋の美魔女のママさんには どう映るのか?とは言え、この2つのシャトーも2000年以降は立ち位置は また逆転しておりますが。

ブルゴーニュも勿論素晴らしい、そして ボルドーもまた 時にほっこりさせられる。

Sommelier R.Imamura