Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’81

出勤時には 汗だくになりながら 四条京阪の駅から ぽてぽてと歩いてくるのですが 相変わらず 様々な場所で 祗園町は 新しいビルやテナントが 施工中になっている。新たなビジネスへと トライされる方々が沢山おられるのでしょうが やはりと言うか 結局は 女性が働かれるお店が大半で。大きな敷地に ビルが建ちますが 自社ビルか。昨夜もテレビで祗園町界隈の お店が映っておりましたが まま老舗のクラブさんながらも 凄いなあ!と これもまた 祗園町のひとつの大きな姿かと。
で 昨夜の 狙い通りのヴィンテージ'81のブルゴーニュの赤が 2本
・Chambertin Clos de Beze'81 Louis Latour
・Bonnes Mares'81 Clair Dau

全くの閑散さで お盆モード全開なのか?の金曜の晩でしたが 後半に待ち人が。
今回も 話題が多々あったと言うのも事実ですが 結果的に2本の 希少なヴィンテージ'81のブルゴーニュが堪能いただけたことは 有りがたく。まま、お姉さんの援護射撃も大きかった気も致します!
来月の特集に 2本とも据える予定でしたが 少しだけのフライングで。シャンベルタン だと 思っていた。ですが、何度キュヴェ・レリティエ ラトゥールと書かれていないのだろう?そんな素朴な疑問も持ちながらも さらりとしか見つめていなかった自身が情けない・・・・。そんな中での "クロ・ド・ベーズか!"のムッシュのお声に なんのこっちゃ?と思いながら ここで 解決に。ルイ・ラトゥールのベーズは珍しいな。そんな流れでの '81の2本は 北から南へと下って正解でした。1本目のベーズは やや抜栓直後は還元気味で。ぬめっとした質感の印象ながらも それでも 流石のグラン・クリュで 華やかな肉付きの良い 甘味の綺麗なスタイルは シャンベルタンの それで。
ただ お次の クレール・ダユが 今までの印象を がらりと。マダム・ルロワによって その畑は買い取られた そんなセールス・トークが ほとんどでは?のこの クレール・ダユですが 正直 嘗ては 地味な存在でもあり 手を出す機会も皆無に等しく。それなら ドメーヌ・ルロワを買えばいいじゃないか?でしたが、改めて 素晴らしいこの2本の差がはっきりと。抜群に開いた香りの 広がりに 線は細いながらも 明らかに異なる余韻の とても長く 繊細な味わいに ままルイ・ラトゥールの 淡さが一段と ですが この2種の流れは意味ある'81の 優美な深夜の帳へと。
'81の手持ちが本当に 少なく 皆さまお持ちの方は おられるでしょうか?そんなご時世かもしれません。
Sommelier R.Imamura