Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

極上の’01’00’95’89’83’83

本日のお昼間もジムに。そして遅ればせながらの解決に昨夜の 何時もながらの顧客のムッシュには相変わらず感謝の気持ちでいっぱいです。
時として厳しいお言葉もあられますが、長いご縁にもなりつつのご家族でもありますので。
そうだよな、11月の本当の苦戦はこちらの方や 先日ご利用いただいたドクターなど 比較的大口に当たる顧客の方々のご利用が確実に3組は無かったこと・・・・・。これは非常に大きな痛手であったかと。まま、こちらの方々に頼りすぎてもいけないのですが 間違えなくここ数年の ぶどうの蔵 今村を支えていただいた顧客の筆頭で有る方々であることは間違えないかと。
で昨夜の取り返す切っ掛けにもなった極上は
・Pommery Brut’83
・Morey Saint Denis’89 Faiveley
・Opus One’83 Mondavi & Baron Philippe(画像は’79)
・Unico’00 Vega Sicilia Ribera del Duero
・Chateau Soutard’01 St Emilion
・Sarget du Chateau Gruaud Larose’95 St Julien

今宵も前半は貸切にてのご家族で。何時もと異なるのは、部下の方がおられたのと 御嬢さんのお誕生日だったこと。何時もながらのお鮨の出前もいただけており また拙い僕のオードブル等の対応も必至でしたが 御嬢さんたちもさることながらも 2歳になられたばかりの長男さんの愛らしさに めろめろになりそうでしたが かれもまたあのお父さんの血を継いでいるからな。
’83産まれの新社長さんのようで。その為に’83のポメリーからでしたが、お若いもののワイン好きはかなりのご様子でリストもくまなく。
普通のミレジムではありますが、大手メゾンの良い意味での安定感を感じさせる綺麗な熟成にも シャンパーニュの古酒も高くなりましたな つくづく。
ブルゴーニュのセレクトは村名の’89を。こちらも確かに間違えの無いネゴスでありヴィンテージかと。でも個人的には’70年代でも十分美味しく まだまだブルゴーニュも飲めるかと。
ひょんなカリフォルニアではありましたが、手持ちに’83があって良かった交響曲第1番。今年も止まらない最新ヴィンテージの値上がりで、この熟成したボトルの値付けも幾分値ごろ感があられたかもしれませんが 今宵最高額の1本は その価格に見合うべく 状態は素晴らしく。コルクは、やはりと言うかオーパスのオールドは危険なのですが 挟み込んで何とか。余韻の甘みは確かにカリフォルニアの甘美な姿もあるのですが、個人的には 何時もながらこの辺りのヴィンテージは完全にボルドーのフィネスを湛えている。改めて評価すべきヴィンテージでもあったかもしれない。
〆は意外なものになりましたが、久々のスペインのロマネ・コンティ。若さ溢れる味わいでしたが、これも随分お勉強価格にしてしまったかも・・・・。濃密なエキス分を明らかに感じさせ、評価の高いボルドーのそれらよりも凝縮した果実の充実感が。どうやらこのスペインの至宝は市場に枯渇しているらしいです。
入れ替わりのような忘年会の流れの ややご年配の方々。ノスタルジーに浸られる皆さんでしたがワインの方は比較的若い溌剌さも。
’01のスータールはグラス・アイテムでもある 正にモダンに生まれ変わった濃厚なメルロー
ラグランジュの’94も やや価格が合わなかったのは申し訳なかったのですが セカンドながらもこの2級のグリュオ・ラローズのサルジェは’95で がっちりと また飲み頃でも。
ワインの基本的なお話も マダム達にはある種新鮮なものかもしれませんが 男性陣には致し方なくですが 柔らかい方と非常に頑なな方も。まま、嗜好品 嗜好品!
年末らしさも 少しだけ。

                 Sommelier R.Imamura