Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’95’91’84’82

本日のお昼間は、買出しに。昨夜の不意に切れた電球がどうしてもだったのですが、店のご近所でもあるのですが やはり祇園町の何でも屋のようなお店はかなりのハイコストかと思われます。
店の食材の他に家族で楽しむ旬の西瓜を初物で。先日のフレッシュ・ジュースで西瓜も美味しかったのですが、最近の西瓜は非常に甘みも強くて美味しいな。それにしてもあの フレッシュの西瓜ジュース あれはどんなレシピでクラッシュされているのだろう?
で昨夜の何とか7月のスタートの極上のワインは
・Nuits Saint Georges Aux Lavierres’91 Domaine Leroy
・Hautes Cotes de Beaune’95 Jayer Gilles
・Pommard Les Charmots’84 Jean Michelot
・G.Michel Tradition’82

相変わらず静かにお待ちするしかない展開に 心の中では 頼むよ〜 の感じではありましたが 月初ながらも何時ものドクターは。
ご予算を大幅に上回ってしまう今回の希少な赤キャップでしたが、お許しください。プライス的にもほんの僅かなおまけしか出来ませんでしたが、こちらも。
マダムが’91と言うのは覚えておりましたので、ブルゴーニュの赤のリクエストではこの’91のドメーヌ・ルロワは非常に興味深い1本だったのも事実かと。
失礼ながらも、そろそろ時間の問題にもなりつつあるこの ドメーヌのものは 価格の高騰も既に出始めており 思うように まけてさしあげることが出来ないのも本音です。
’00以降はほとんどのボトルが完璧な彼女のワインでしょうが、過去のものに関しては賛否があるのは個人的な見解です。ただ、今回の’91は丁度一般的に言われる飲み頃の華やか且つジューシーな果実の味わいが上質なもので。流石の一言に尽きる、このバランスに 飲まずにはいられない衝動駆られる最高峰のひとつかと。
後半にまたまた何時もの皆さんで。まま、お三方ではありましたが 今回はお連れ頂いたお姉さんは以前このビルのテナントでも働かれておられたそうで。まま、もう10年近く前のお話ではあるのですが。
白から珍しいスタートで。これもまた、ひねた感じの全く無い 綺麗な柔らかさを持つシャルドネに熟れていた豪華なジャイエ・ジル。彼もまた市場の高騰を避けられない造り手なのですが、このマイナーアペラシオンのスターであることは間違えない素晴らしい白の逸品。
’84産まれでしたか、何気なく使用しましたがこのヴィンテージの手持ちも僅かになってきております。大切に使わなくてはですが、勿論こんな機会に是非是非。
リコルクからも、大分安定した段階にはいったジャン・ミシュロのポマールのプルミエ。’84のネガティブさは微塵も感じさせない豊満なピノ・ノワールが。この’84も最後の1本でした。
〆はやはりシャンパーニュ、そして’82のギ・ミシェルも今宵も高いパフォーマンスで。ただただ、覚えておられないことに関しては致し方ないのですが 残念でもあり。
林檎の蜜の部分の味わいは熟成したシャンパーニュだからこそ 醸し出せる味わいかと。

             Sommelier R.Imamura