Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’73・・・・・

本日のお昼間もジムに。そして、最近は愛犬はなちゃんの散歩に連れて行ってあげれていなくて 彼女は少しストレスかもしれない?
また、本日はワインが久々に2ケースだけ。
このところ、買いがかなり抑えられているのは 喜ばしいことなのですが 自宅地下セラーの荒れた状況もかなり整然とされてのは 良いのか悪いのか?
1ケースはグラス・アイテムで。現状のブルゴーニュのアイテムはジョセフ・ロティの’98のマルサネなのですが、少しだけ価格を抑えて’95の同じくジョセフ・ロティのブルゴーニュ・ルージュを。プレソニエールと言うキュヴェではありますが、これは硬さが解れてくれているかな?
シャンパーニュからはアンリオのアンシャンテルールの’98を。マグナムでは、フルーリーの’95が2本取れたのも有り難く。
ブルゴーニュの赤は、1本だけですが モンティーユのヴォルネイのタイユピエ。’88が取れたのですが、エチケットのヴィンテージ部分がやや擦れており。まま、中身はお父さんの時代の良きものかと。
ボルドーのグラス・アイテムをやや苦肉の。遂に’04も少しだけ。まま、グラン・クリュですので致し方ないのですがマルゴー村のプリューレ・リシーヌを6本だけ。
で昨夜の心使いの’73は
・Clos des Lambrays’73 Cosson
・Meursault Goutte d’Or’73 Coche Bizouard

後半まではお待ちする状況が長く感じられましたが、深夜の何時ものお二人はこれまたお久しぶりで。
先月のご利用がいただけなかったのは、問題ですね!まま、その代わりと言うように。今宵の銘柄は決めておられたようで。 
”決めているのだ、ランブレイに”そんなお言葉だったのですが、お恥ずかしながらも 嫌な予感はしていたのです。ただ、それ以上に今年も’73を意識して飲ませていただける顧客がおられたことがうれしき限りかと。
コルクが完全に栓としては、ぎりぎりの機能で 熟成の段階を綺麗に保つための状況は既に・・・・。
香りに かなりのお醤油の香りがトップノーズからはっきりと。甘みもかなり、すえてしまっており テイスティングをしていただくまでもない ところまで。久々の切ない状態かと。
その代りのアイテムは、先方がお持込になられていた ’73の白に。それでは、お商売にはなりませんが まま致し方ない お受けすることに。
こちらは、先のランブレイの状態には絶対にない。なぜならリコルクされているアイテムだと言うことを僕は知っているから。’60年代から ポコポコと市場に出されたこのコシュ・ビザァールですが、’60年代のもので やっとリコルクによりリコンデションの酸の高さが落ち着き始めた段階で この’73に関しては 少し気掛かりな点で。ましてや、先のランブレイの状態が難があっただけに。
まま、余韻の酸のバランスの欠く味わい以外は上質なグットドール。御三家からは、外れるもののこれもまたムルソーの上質なプルミエかと。
最終的には、意外な形で現金をお預かりすることになりましたが 良かったのかな?

                Sommelier R.Imamura