Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’97’90’86’78

本日のジムの帰り道。ベスパ100ccで渋滞を横目にゆっくりと進んでおりましたが、マンションのエントランスから不意に初老の方が出て来られ杖を振り上げ。おそらくは、何か指す意図だったのかもしれませんが ぎりぎりで避けれたので事なきを得ましたが かなりどきどきの憤慨する瞬間で。
で昨夜の何とか何とか5月の目途が少しだけ見えた晩は
・Echezeaux’90 B.Martin Noblet
・Griotte Chambertin’97 Ponsot
・Louis Roederer Extra Dry’78 1,500ml
・Eau de Vie Marc d’Aquitaine de Mouton Rothschild
・Perriere Jouet Brut’90
・Corton Charlemagne’86 Faiveley

代表戦も見れない昨夜の展開でしたが、中盤からゆっくりと久々の遠方のムッシュ。ワインのセレクトとお会計にやや不明瞭な点が有り失礼いたしました。ボンヌ・マールはセラーから発見いたしましたので取り急ぎ配送いたします。
今宵は珍しくお連れ様もおられ女性同士のお話に終始させてしまい、お相手も出来ず申し訳なく。折角のご紹介にも、もう少しお時間が足りませんで。
ラトリシエールか、フランボワーズの香りとのご指示にセラーの中から今気づけばフェヴレイのラトリシエール’86があったか・・・・・。やはりセラーの整理をもっとマメにしないと。
リコルクされておりますが、流石の’90のグラン・クリュ フランボワーズの香りも勿論ですが 個人的には余韻の複雑な甘みがこのクラスのステージかと。
先週末に随分呑み込んでいただいたムッシュは、珍しい時間帯で。やはり東京にも拠点を置かれているかたには、このぐらいのヴィンテージでも大丈夫なのかな。ただ、’97は先日の’98とは比較にならなかった。意外にも”硬いでしょ〜”の台詞は何処かに行く感じの正にグリオットのチェリーが前面に。そしてしばらく彼は中座されるのです。
新たな人材の入社をお祝いされての久々の社員さん方で大人数のご利用に。久々に大物を甘えてしまいましたが、クリスタルではないですが この時代のルイ・ロデレールのエクストラ・ドライの’78はマグナムともなると正に蜂蜜ですよ。凝縮するエキス分に柔らかい泡はもう既に溶け込んでおり この味わいが正に本物のシャンパーニュかと。
1年越しくらいで飲みきられたムートンのマール。次回は、口抜きをお願いしたいものですが 待った甲斐があったのでは?の熟成しきる贅沢品かと。
そしてお戻りになられた先ほどのムッシュは今宵も しっかりと呑み込んでいただけ。
やはり個人的にはシャンパーニュを。’90のペリエ・ジュエは、これもベル・エポックには成りきれませんが濃密な林檎の蜜が感じられるプレステージでも若いヴィンテージのものを食う極上の逸品で。
〆はシャルルマーニュ。しかもフェヴレイ、しかも’86。もう何も言うことはない。希少且つ上質なこの特別な1本は、今宵の記憶を全て夢見心地に。紫煙がたまらなく美味な瞬間でもあり、熟れた琥珀色の液体は赤ワインには感じられない世界観かと。
今宵も6:00過ぎまでお付き合い有難うございます。何時もながら課題をいただきますが、前向きに。
      Sommelier R.Imamura