Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’02’01’98’96’86’70

本日の祝日は臨時営業の準備中で。流石に金曜日の祝日は、心の中では営業をしたいものですが 中々。
ただ、お電話をいただいた方もおられたのですが何時もの顧客だったのですが ご紹介と言うことでしたのでお断りもしてしまい結局 今となっては失敗したなと・・・・。
そんな折ですが、何時ものドクターが深夜からのご利用を求められたので 今からと言う次第です。
告知もしていませんので、貸切状態でしょうがお近くにおられたら如何でしょうかね?
で昨夜の完全にドクターだけのカウンターは
・Meursault Les Chevalieres’70 Coche Bizouard
・Lerchenberg Pinot Gris’98 Marc Kreydenweiss
・Sierra Cantabria Crianza’01 Rioja
・Gevrey Chambertin Champerrier’96 Louis Jado
・Chateau Rol Valantin’02 St Emilion
・Vosne Romanee’86 Daniel Rion & Fils

20日のワインの日と言うこともあり、僅かながらも還元させていただいた晩でしたが 結局この晩はカウンター付かれた男性陣は全てドクターでお連れにMRさんもおられましたが 女性も看護婦さんと有り難いながらも相変わらずこの業界に依存する僕のカウンターかと・・・・・。
前半の開業医のドクターは、何時もながら僅かなお時間でアペリティフのようにビザァールの方のコシュのシュヴァリエール’70を。リコルク物のこのムルソーですが、ひね感は ほとんど無く綺麗なピュアなスタイルかな?”すいすい飲める”との意味合いも理解出来ます。1%論は、これは致し方ないのかな?こんな晩には確かに痛感いたします。
先日のグラスワインで、お開けさせていただいたアルザスの’98のピノ・グリは ちょうどその価値を使い切れた感でした。黄金色に熟成した、ほのかな甘みが肝臓に優しいかと。
泌尿器のドクターは、連夜のご利用でしたが今宵はリオハを。正直、最近はこのスペインの優良産地を指定される方は非常に稀有で。この方の為に何本かのストックを持つ状況です。
まあ、比較的このクリアンサはモダンな仕上がりでカジュアルでシンプルなキャンティのような存在かな?
外科のお三方は、お食事も兼ねられながら。長いこと僕のリストに鎮座していたのは、やはり若いヴィンテージの印象が残るから。’96のシャンペリエ、ですがやっとやっと華やかなその芳香と余韻にタンニンは少し残りますが酸も愛らしく楽しめる段階に入ったジュヴレで。こちらが今宵の中では最もお医者さんと言うイメージだったかな?
先のドクターと職場を同じくされる消化器内科のドクターは、お初の。まま、ブッキングのようになりましたが これもまた何かのご縁でしょうか。お名刺もいただけ、偶にお名前は話題に出られていたので なるほどではありましたが。
今宵唯一のボルドーでしたが、’02の右岸はメルローのしなやかさが相まって早飲みも楽しい部分も。
〆は先の泌尿器のドクターが戻られ、看護婦さんと。こうなるとグッと上質なブルゴーニュにもシフトしていくのです。村名ながらも’86のダニエル・リオンは密度はそれほどでもないのですが、可憐な香りに繊細な甘みは沢山呑み込んだ深夜の時間帯には非常に優しく包み込んでくれるような優雅な1本かと。
ささ、今宵もまた土曜日もドクターのご予約がありますが 異業種の方々にも是非是非僕のカウンターの一角を占めていただければ幸いです。

                  Sommelier R.Imamura