Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Salon Blanc de Blancs’97

土砂降りの中出勤すると今年も有難うございます。本来なら僕の方からお中元をの顧客からサクランボが。山形の名産で京都にお越しの際はお寄りいただける方ですが、またまた心よりオンお待ちしております。
で7月のスタートのブラン・ド・ブランは
・Salon Blanc de Blancs’97
・Eclipce’06 Noon Winery South Australia
・Morey Saint Denis’89 Faiveley
やはりシツコイようにも感じられることかもしれませんが、お勧めしてみるものです。何時もの顧客がお連れになられるお姉さん方ですが、珍しく早めの時間帯に。前回始めてお連れになられたママさんもおられ、男性陣はお初の方ですがお話の中で近しい顧客の方ともお知り合いでもあったようで。まま、聞かなくてもよかったことも聞こえてしまいましたが・・・・。
リストから選ばれたジャクソン・グラン・クリュ’97は、お恥ずかしながら見つからず・・・・。結果、サロンでいいぞ!のお声に甘えてしまいました。現行は’99ですね、これもまたお恥ずかしながら’97は僕自身初体験で。しかも1本だけの仕入れだっただけに、そうだなあの頃が中国の影響で高騰した時期だったしな。若いサロンは、厳しい鎧を身に纏う印象ですがこの’97は意外に滑らかで甘い果実の味わいが綺麗に感じられ。これでリストには、自宅地下で忘れ去られていた’96が入ります。ちなみに’85’83’76と言う珠玉のヴィンテージもオン・リストされておりますが・・・・。
また、こちらのママさんのヴィンテージは’74で。前回にもめげずお勧めするとお連れのムッシュが8月に取っておけと。粋な方でもありますが、伏線として’55のドン・ペリニヨンあるか?のご質問に即答で”ジェームス・ボンドのお気にいるですね、すみません”この一言で心お許しいただけたのかもしれません。間違っているかもしれませんが、ソムリエの必要な知識は意外にこんなネタかもしれませんが・・・・。そしてクリスタル’74はお取り置きになりました。
深夜の福岡からのご常連さん、その比較にワインの世界観をまたお楽しみ頂けたかと。
パワフルであり洗練もされているオーストラリアのこのヌーン、’06はこれも少し落ち着きを取り始めておりましたが隠しきれないパープルの色調に濃密な味わいで。
2本目のブルゴーニュの色調の透明感に香りの多彩さもありましたが、お好みは2対2で。これだから嗜好品は面白いもの。ブルゴーニュの比率が高いストックですが、このような方々のお好みにも対応するためにボルドーニュー・ワールドも必要なのです。
               Sommelier R.Imamura