Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

げっぷする牛の丘

本日のお昼間は、子供たちを連れて店舗にシトロエンで。自宅の路地から出る際にお世話になる歯医者さんと目が合うことも。少しご無沙汰ですが、そろそろ祇園町においでください。
店舗には6月の特集のシャンパーニュを遅ればせながらお運びする目的にも。ヴーヴ・クリコのカーブ・プリヴェの’80と’78ロゼがまだ自宅地下セラーに残されていたので。こちらは非常に重厚なウッド・ボックスに詰められているのです。お値段は中々ですが、中身も外見も素晴らしいものです。’80は以前テイスティング済みですし’78ロゼもそら旨いでしょ!
で昨夜のボルドー
・Chateau Tertre Rothboeuf’83 St Emilion
中盤から久々のおひとり様のムッシュと世間話のような時間帯もございましたが、後半に掛けて遠方からのドクターの皆様が。そして今回は意外なお着物姿の妖艶なマダムもおられたのですが、こちらは京都でも著名なバレエ・ダンサーに施術するドクターだったようで。結局最終的にはお初のご利用ですが、こちらにご請求をお送りすることになりましたがやや微妙かな。
そして遠方のムッシュは、冗談交じりに’82のラフィットを掛け合いにだされましたが先のマダムに窘められ最終的にはご予算のご提示でお勧めを。
悩ましい価格帯では、ありましたが大分考えさせていただいた上にこのサンテミリヨンのパーカー曰く”ボルドーの新しいスーパースターの1つであることに反論の余地はない”と評したフランソア・ミジャヴィルの希少な’83を。まま、この表現も2004年初版のものですのでもう一昔前の新しいスーパースターなのかな?
まあ、価格もさることながら流石の一言ですよ。熟れたタンニンの溶け込む多彩な香りに甘味の共演は正にフィネス溢れるボルドーのそれ。メルローのジューシーさを遺憾なく発揮する直訳は”げっぷする牛の丘”なるこのシャトー。
ちなみにこの銘柄、残すところは’85が1本ございますがこれもまた厳つい価格提示をさせていただいております・・・・・・。

       Sommelier R.Imamura