Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’03’02’85’82’73

本日は新年度の入学式の方々が沢山お見受け出来て。近所の馴染みの方々もご家族総出で綺麗なお洋服のお姿が沢山。桜は満開を過ぎてしまいましたが、お天気も最高でよろしかったですね。来年はうちも次男が小学校ですので、これもこれで楽しみです。
また、昨日はまたまたコストコに行ってしまい・・・・。上手いこと食材を使い切ってしまったのも災いして、またまた店舗用のフレッツシュ・フルーツや野菜をカートに入れるとまたまた恐ろしい額に。破産するな、このままでは・・・・。
で金曜とは打って変わって中々の流れの週末は
・Beaune’82 Michel Gaunoux
・Cabernet Shiraz’03 Tapanappa Bollinger & Lynch Bages
・Christian Etienne Brut’02
・Hermitage Chevalier de Sterimberg’85 Paul Jaboulet Aine
・Chateau Mouton Baron Philippe’73 Pauillac
土曜の晩は、嵐が台風並みとの天気予報でしたが やはり京都は何のことなく。東の方は、大変のようでしたが 本当に神様が住む都と言う方もおられますので。
前半から そう言えばおっしゃっておられましたね、今回はマダムを伴われてのお越しでして。
対照的なお好みのお二人は、正にそれらしい銘柄で過ごされ。ここまで熟成したゴヌーのボーヌですが、流石に柔らかく洗練された果実が伸びやかで。比較対象のグラス・アイテムの’95のポマールのプルミエのゴヌーと一緒にお飲みになられると これまた興味深いもので。優良なヴィンテージの’95だけに酸がまだ硬さを感じさせることもまたブルゴーニュの難しさを感じさせられます。
そしてオーストラリアのたっぷりとした濃密なタパナパ、予想通りボルドーカントナック・ブラウン’98やフィエフ・ド・ラグランジュ’97よりもマダムのお好みだったのも傾向と対策通りなのですが。何れにしても無事、遠方のご自宅に帰宅されていれば幸いです。
都をどり中の芸妓さんは、前回はシャンパーニュ1杯でお席を立たれましたが今宵は2本を有難うございます。若いキュヴェですが、やはりヴィンテージ・シャンパーニュはノン・ヴィンテージのそれとは次元が異なります。十分に滑らかな泡のスタイルを感じさせられ、このクラスでお十分楽しめる上質な造り手。
白の上質は’85のローヌを。スタイル的には、お好みとは言えないかもしれませんが少しづつお好みも変わられる瞬間もございます。そんなひとつのチャンスも感じながらのエルミタージュ。ステランベルグはやや ひねた 味わいのシェリー香も。ゆっくりと密度が詰まっていく辺りが、まだまだ元気な偉大なヴィンテージ。
〆は、リスクを背負っていただく形でのバロン・フィリップ。’73は、まま多くを語らずですが避けては通れないヴィンテージ。同業者の彼だと思っておりましたが、一般のワイン・ラヴァーだったとは・・・・・。まま、これに懲りず 色々と面白いご注文も望むところです。またまた、京都にお越しの際は是非是非。
                      Sommelier R.Imamura