Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

赤のムルソー

ニューヨークのクラブと言うかレストランさんかな?ペトリュース’82を2本飲まれたビジネスマンの方がおられるようで話題になってるそうです。軽いお食事と共に歴史ある店舗のストックは蔵出しのペトリュースのようで〆てお会計は¥140万くらいだったそうですが、ある意味お安いような気も致します。現時点で蔵出しで’82のペトリュースを仕入れようとすると下手したら・・・・の感覚もございますので。やはり、歴史の有る店舗のストックの偉大性は本当に感じます。ラスベガスでは毎年’82のペトリュースは生産本数以上の抜栓がなされているようなのでこう言った意味でも信頼が出来るボトルと店舗が問われます。
そう言えばこう考えると、日本のお店でもこれぐらいは豪遊される方もおられて話題になっても良い筈なのに?僕も数年前ですがロマネ・コンティを紅白合わせて飲まれた方はこの比でもない額をいただきましたが・・・・・。
で昨夜の赤のムルソー
・Meursault Rouge’82 Michelot
思わずふて寝してしまう程の閑散な晩で。やはりお商売とは難しいものです、毎日動きが有れば良いのですが待たせていただく晩もしばしば・・・・。
深夜のムッシュは、何時ものお姉さんと共に。今年もこちらのムッシュには助けていただいている感覚は非常に。間違えなく京都の名士の方であるでしょうが、こんな方に支えていただき冗談交じりながらも”京都に残したい店”とおっしゃっていただけるのも素直に嬉しいです。今宵も僕が一生分のローンを組ませていただく銀行の頭取さんに誘われて行かれた先斗町のワインバーさんでブルゴーニュのボトルは2000年以降しか手持ちが有られなかったようでそんなことも理由の一つに挙げていただけて。まま、そのお店そのお店のウリは様々ですし僕は自身のリストには可能な限りのオールド・ヴィンテージを並べ続ける次第ですが。
そんな今宵も'82ヴィンテージのムルソーの赤を。やはり白ワインの名手のミシュロのものですがこの位の熟成でやっと硬いミネラルと酸は甘みに溶け込んでいくのですよ。それでも幾分の硬さは個人的には否めない印象すら。
相変わらず生意気な僕ですがこれに懲りずにご愛顧いただければ幸いです。

                    Sommelier R.Imamura