Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵我慢のなかに喜びも見出せ

賑わい始めた祇園祭りの、お人の出も私共にも。様々なゲストの対応に、我慢・我慢と言い聞かせる瞬間もあったり癒されるご常連のご来店も。
今宵も悲喜こもごもの祇園のワイン・バーらしく
・Vieux Chateau Certan’78 Pomerol
・Chateau Mouton Rothschild’71 Pauillac
ヴィンテージ’78のマダムには、数日後に迫ったバースデイ・プレゼントが。ピンクのキャップ・シールが印象的な、かつてのポムロールのトップ・ワイン。ペトリュースの台頭に追い上げられた、シャトーですがルパンの野心的な造り手としても舞台は下りず。ヴィンテージ’78はやはり大柄で、豊満。繊細さにはやや欠けるものの華やかさで他を寄せ付けず。マロンのようなアロマティックな質感に杯は進まれ。
深夜1:00すぎの満席には、ありがたくも本当にカウンターを波乗りの如く乗り切り。とにかく、男性お二人で酔われたお姿は美しくなく。必死に女性をお電話で呼び出されるのも如何なものかと・・・・・・・・。そんな、お隣でペトリュースのムッシュはムートンを。ヴィンテージ’71は過小評価はしないで頂きたい。トリュフィーでありながらスパイシーさを讃えたムートン特有の個性に優雅で贅沢な時間が、こちらのお二人には流れておりました。
それから、今宵はここのところご主人だけでのご来店が目立ったご夫婦が。久しぶりのマダムは相変わらずの柔らかい笑顔に癒され。ひょうきんなムッシュとは、本当にお似合いの素敵なご夫婦かと。今回は、お持ち帰りになられた干しぶどうをご家族に食べ尽くされないことを。
頻繁にご利用いただけ出した”丹波のおじいちゃん”は今宵も両手に華で鳥居野を。
お恥ずかしながら最も心癒される芸妓さんがおられるのですが、中々彼女の団扇はいただけていなかったのですが不意にいただけたのは、とてもとても嬉しく。今宵はお客様と鉾見物だったようで一杯の涼をボランジェでお取りいただけこれまたソムリエ冥利に尽きます。
さて、今月前半の苦戦を挽回しつつある状況、明日は如何なものかと。

               Sommelier R.Imamura