Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

続き

お席をお待たせして、何とかご準備させていただきアメリカからのムッシュは、祖国のピノノワールを。ヴィンテージ’76はポートに変わっておりますが、これはまた官能的では。
二本目は、メドックで。ボルドーのエレガンスは、アングロ・サクソンの彼らには理解していただき易いはず。ですが、今宵はメドックの女王をテイスティングしていたので私は、良い勉強に。
”唯一無二の存在”サロン。ヴィンテージがなくなってしまった。ついに’95’96のみに、やはりヴィンテージ’90は偉大でひさしぶりのテイスティングに笑顔がこぼれてしまう。上質な巣蜂蜜を舐めるように甘美なスタイル。
この白は、想定外のフィネスを。コント・ラフォン、確かにオールドや熟成が見つけにくく、若いヴィンテージでは首をかしげることもしばしば。ましてや、私の印象ではコシュ・デュリたちよりも少し割高なイメージも。ですが今回は、考えをシフトすべき優美さを放っており。いきなりに開くバター・スコッチの甘くトロンとしたアロマに、心は奪われておりました。普段はドンペリニヨンだってペトリュースだって飲み込んでしまうムッシュシャンパーニュ意外に、こんなに美味しい白があるんだ!との台詞が今宵の絶頂でした。
シェフのフォローを受けながらも、たった一人で扱わせて頂くこれらのワインは今宵ソムリエ冥利につきました。
明日の土曜日は、どんな感じでしょうか。

               Sommelier R.Imamura