Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’90’89’88’80

シャトー・ラトゥールがプリムールから居なくなるようだ。確かに確実に値上がりする銘柄のひとつでもあり、ラグジュアリー・ブランドを販売するシャトー・オーナーからすると販売経路も合わせてより利益を自身のネットワークで構築することも大いに可能かと。
まま、中間にて利ざやを得るクルティエの存在にも疑問点を感じさせられるのも個人的には感じられます。とは言え、’80年代の不況時や販売の促進の役を買って出ていた彼らの功績に対しては考えるべきところもあるでしょうが他のシャトーとの足並みが気に成るところです。
それでも、やはり日本でもお酒屋さんとワイン商との関係にもダブらされるところもあり世界中でも変革が絶え間なく・・・・・。
で昨夜の久々の後半の知恵を絞る時間帯は
・Vosne Romanee 1er’90 Georges Noellat
・Moet et Chandon Brut Imperial’80
・Moet et Chandon Brut Imperial’88 1500ml
・Morey Saint Denis Clos de la Bussiere’89 Georges Roumier
・Franciacorta Rosso’89 Ca del Bosco
前半は完全にデスクワークに勤しむ時間帯ながらも、久々に後半だけではありますがカウンターの椅子2脚を修繕中の難しいパズルを。結果的には事なきを得ましたが、お断りしなければならない時は狼狽がひどかったかもしれない。
何時ものお二人は、お姉さんのお店がやや穏やかな展開だったようで早目の時間帯に。これが、後半に安堵の要因に。最近はリコルク物、および’80年代では完全にはご納得がないな・・・・。
やや梅味が強く残る熟成感は、やはり酸が気に成るのかな?この辺りがワインバーでは狙い目なのですが。
何時もながら、新たなゲストのご紹介に感謝いたします。まま、飲み疲れもあられたでしょうがモエの熟成感は’80ならば十二分で。蜂蜜ですな。
何とか何とかの7名様がお席に着かれたことで安堵いたしました。こちらはモエのマグナムは’88で。8年の差とボトルサイズも有りますが、こちらは先の’80に比べれば当然ながら爽やかさも。それでも常に扱われるであろうブリュット・インペリアルとは世界観が全く。
’89は、流石に中々何時のご予算では少し難しさも。色々考えても仕方がないので、極上のルーミエを。プルミエのブッシエールですが、流石の充実感ですモレの綺麗なスタイルよりも偉大なヴィンテージの濃密な果実の味わいにそら美味いわな。
ビジネス・トークに白熱され、もう1本の’89はロンバルディアに逃げるような感じではありましたが数字調整にもそろそろ・・・・。まま、ボルドーの代わりにもなるようなフランチャコルタの赤はやはり未だタンニンが少し残るかな?’89は、ですがまだ少し若いものね。
〆は相変わらずのムートンのマールを。皆さんで飲み込む展開でしたが、僕も流石に大分酔わせていただきました。鼻腔に広がる、ムートンの上質なブランディーの贅沢な香りはかなり酔う・・・・。

                   Sommelier R.Imamura