Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’83’85

ここ数年ほとんどと言ってよいほど、出版関係の媒体への取材はお断りしていたのですが今回久しぶりにお受けしたものがございまして。
”京都 神戸 大阪 喫煙できるレストラン”なるものなのですが、東京版は既に出版されているそうです。
色々なご時世で、また愛煙家の方々の肩身の狭い実情も否めないですが僕のカウンターでは賛否はございますが特に葉巻は推奨させていただいております。最終の構成確認はさせていただいていませんが、まま興味深いタイトルでもありますので。
で昨夜のヴィンテージは
・Gevrey Chambertin’83 Charles Vienot Tastevignage
・La Dame de Montrose’85 St Estephe
偶には女性お二人でのお食事でのご利用も色々なご縁の中で。ここでもしっかりとお会計の売掛のご指示を海外からのご連絡も律儀なムッシュです。
知名度はどうなんでしょうか?それ程でもないかと思いますが、個人的には非常に安定した上質なネゴシアンの印象がございますシャルル・ヴィエノ。
タストヴィナージュになっているボトルは、今回が初めてかもしれませんがそれもまた信頼を於ける証かと。
ヴィンテージ’83はマダムのヴィンテージですが、お連れのマダムのヴィンテージもまたお見かけする限りではとてもとても見えないくらいの様相で。
墨汁の香りを感じさせながらも柔らかく角の無いタンニンのバランスは綺麗で村名ながらも美しい熟成を経た姿で。
後半の何時ものドクターは、相変わらずでしたが何故かのボルドーの選択はまあそれもいいか。
セカンドではありますが、2級の実力シャトーでありまた何よりもヴィンテージ’85は’80年代でも’82に次ぐ優良な作柄かと。
ほろ苦いビターな余韻の中に滑らかに溶け込んだ味わいは、熟成の織り成す極上の世界観。まま、こんな機会が偶にあることでボルドーの素晴らしさもまた改めて見つめることが出来るかと。

          Sommelier R.Imamura