Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

クールな

マチュザレム、6Lのボトルの名称です。ソムリエの認定試験の際には、一応覚えなければならない項目にはなりますがおそらくはほとんどのソムリエの方々には縁の無いボトルサイズでは?
ちなみに5Lのムートン・バロンヌ・フィリップ’80ワイン会で使用しましたか。手持ちでピション・ラランド’77の6Lを自宅セラーにこれは立たせております。
で、今回はこの6Lのクリスタル’02が世界で15本だけ限定で。長男の生まれ年の’02のプレステージシャンパーニュで、おそらくはドン・ペリニヨンにも同格なこの銘柄。欲しい気はございますが、流石に手が出ません1万ポンド、約130万円くらいでのオファーのようです。高嶺の花か。
休日明けの昨夜は
・Nuits Saint Georges Clos des Corvees’88 Louis Jado
・Cabernet Sauvignon Landslide Vineyard’03 Simi
今回も学会を兼ねて、前回からボトルでの楽しみも覚えていただけたムッシュでこれが積み上げていくパターンなのですが。
クロ・ド・コルヴェ、約5ヘクタールの畑は最近は個人的にはプリューレ・ロックの珠玉の印象が強いですがこの時代のボトルは中々見かけ難く。
ムッシュの”何処か涼しげでクールな”そんなリクエストには個人的にはボルドー?そんなイメージでしたが、ブルゴーニュのご依頼で。そうか、まあ確かにニュイ・サン・ジョルジュにはそんなミネラルの姿も見え隠れします。ただ、今回は良い意味で十二分に熟れており骨太な何時もの印象からは離れた豊満なピノ・ノワールの果実味の世界が表現されており。
ちなみに”ハンカチ王子”は’88らしいです。
アメリカ人の顧客は、やはりと言うか好きなようです。パワフル・カベルネが。まあ、だから造られているのでしょう。この手の味わいのラインのものが沢山。ランズライド、地滑りで出来た土地には他の土壌が混じり合い複雑な味わいを醸し出す。そんな売り文句のこのシミィのボトルも気が付けば1ケースが無くなりそうです。特にバイ・ザ・グラスでの需要が明らかに感じられた、こってりとした樽の味わいが明確に表れる噛みしめるほどの濃密なアレキサンダー・ヴァレイのプレミアム・ワイン。

            Sommelier R.Imamura