Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵もブルゴーニュ

最近思ったことなのですが、店舗の空きボトルを捨てられない症候群と同じような感覚かもしれませんが物持ちが良いことが。
まずは何度も紛失させた長男の腕時計を自宅地下のがらくた箱から見つけて再生させたこと。
で本日もひょんなことからゲストとのお話の中で方位磁石が必要になったこと。今どきそんな物が何処に売られているのか考えたりもしたのですが、ふとこれも自宅地下のがらくた箱に有ったことを思い出し。学生の頃バイクで北海道1周旅行をした時のものが未だ現役なことにも驚かされましたが。
で昨夜のブルゴーニュ
・Nuits Saint Georges’78 Louis Latour
Musigny’82 Coron Pere & Fils
・Clos des Lambray’96 Lambrays
・Vosne Romanee La Grand Rue’76 Henri Lamarche
何時もと異なる時間帯のお越しの、後半組のお二人のお越しにご報告をいただきましたが諸事情で祇園町のお姉さんの卒業はある意味祝福も。
まま、今まで通りのご利用は変わられないようですが皆様なりの人生も。
’78の安心感のLLは、最後の1本。淡い色調からも想像通りの繊細なバーガンディ。
何時ものマダムには、今宵もやや甘えさせていただきグラン・クリュを。お安くはないものの人気のミュジニを考えれば興味深く。やや、若さをも感じさせますがやはり連日のこのドメーヌ・コロンのオールドはステージの違いをまざまざと。伸びやかで余韻の長い甘みの塊は、流石で。
何となく足りない感じは、ハーフで。ランブレイも’96辺りからは非常に印象深い味わいのものが見かけられ、近年のスタイルながらもオールドとはまた異なる凝縮された味わいの中に潜むエレガンス。
〆は本日から始まった学会の為、この週末のハードさが伺えるドクター。珍しくスーツ姿にも今宵の動きも読めましたが。先のマダムともお顔馴染みの為、結局賑やかな長い晩になりましたが遂にのような感覚の今月のお薦めのグラン・リュ。言うまでもんなくロマネ・コンティとラ・ターシュに挟まれるこの’90年代にやっと特級に昇格した特別な銘柄。プルミエの頃であり代替わりする前のアンリの名が記された’76は嘗ての’78ほどの畏敬のねんはないもののストーリーを思い馳せながら楽しむべき十二分の綺麗な味わい。R