Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’96’96’86’81

休日は愛犬 はなちゃんのカットの間に家族会議を。相変わらずの長男の しまらない受け答えに呆れる限りですが子育ては終わりませんので またまた切り替えて。
そして次男には、酷だったかもしれませんが 毎日の注射を頑張ろう!と説得の時間にも。色々な意味で7歳児の涙には辛いものがありますが、これも きっと何時かは 良き意味で思い出になってくれることを願います。
で先週末の土曜日の久々の素晴らしきワインと新たな出会いは
・Clos des Lambrays’81 Des Lambrays
・Batard Montrachet’96 Louis Latour
・Corton Languettes’86 Michel Voarick
・Henriot Cuvee Enchanteleurs’96

季節がらか遠方からお越しになられているのかな?そんな方からのお問い合わせだけは、少しだけ。
ですが、今宵はそんなホームページの刷新に効果が出たのかな?名古屋からの顧客は、驚きにはなりませんが いずれにしてもまだまだ出会えていないワインラヴァーが沢山おられるであろうと 今後の経営にも何かのヒントが欲しい思いにも。
ヴィンテージの’81のマダムを引き連れて、中々 旅行には連れだせない・・・・とのお言葉もありましたが そんな意味でも今宵は色々な意味でも切っ掛けになられれば。ただ、この’81は僕自身も他の顧客に随分使い切った感もあるヴィンテージ。残された手持ちの4種を必死にセラーから、ただ バランスが良いのか悪いのか シャペルのコート・コ・ボーヌ・ヴィラージュにジャドのミュジニ、DRCのサン・ヴィヴァンと選択肢は初めてのご利用の方には中々酷なものでも。
まま、ランブレイの存在がだからこそ、際立ちましたが。評価を疑問視される彼らのこの時代のグラン・クリュ。ですが個人的にはお隣のクロ・ド・タール同様 この畑のものも印象は決して悪いものではなく。今回の’81も未だに綺麗な酸も残しながら 曇ることのないピュアな香りにドライトマトのブーケへと広がります。
勢い2本目は白ワインへと。バタールと言う響きには、言動を抑制もさせられますが 酒質はそんなことを忘れさせてくれます。本当の意味で現実的な飲み頃の白胡麻の香り漂う流石のグラン・クリュ。
久々のご近所の歯科医のムッシュは何時ものように大分呑み込まれておられ。最近、しばしばお名前を伺うワインバーに行かれていたようで 噂の別嬪さんの話題は避けて通れませんでした。ただ、今夜はソムリエさんはお休みだったようで?
こちらも造り手で評価すると好みは分かれますが、そこはやはりグラン・クリュ が為せる技と言いますか。熟成の妙がまた この’86に絶妙なエッセンスを加えてくれております。豊満なサクランボのジャムを楽しむように 優しく深夜を彩ります。
〆は今宵もシャンパーニュにて。アンリオのプレステージのアンシャンテルールの’96は、大分飲み頃でもありますかね。香りの多彩さはまだまだ穏やかなものの、味わいの滑らかさに泡の柔らかさは 今宵の疲れを癒すべく極上の1本かと。
中々お越しになられなかった先生方も この年末に ほんの少しでも思い出していただき 足が向いていただけることを心より。
                 Sommelier R.Imamura