Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

白亜の城

本日のお昼は寝過ごしたかのようで、ゆっくりと映画を見てしまい。それにしても数年前に購入した新居の光ケーブルのお陰で、24時間何らかの興味深い番組が流されており何かしらつけっ放しの状態が。
番組はレイ・チャールズの人生を綴った”レイ”確かアカデミー賞受賞作品ですな。盲目の黒人シンガーの苦難と成功の中に家族と男性的な行動とドラッグが込められた引き込まれる作品だったような。音響的には劇場がよろしいでしょうが、リラックスして見るならば自宅が。ただ、子供達の騒動は別の内容で。
さて、昨夜も酔いましたがやや待ち人来たらずの晩かと
・Lucente La Vite’95 Frescobaldi & Mondavi
・Pavillon Blanc du Chateau Margaux’90 Bordeaux
桜のピークは来週でしょうか?例年でしたらこの3月の最終の週末は、バタバタと追われる印象がありますが微妙なお昼のお天気も占われていた様子が。
今宵は前半から東京方面からの帰宅組みが何組かおられ、一様に疲労感が見て取れほっこりが求められる感覚が。ワインも重要ですが、お食事を兼ねたムッシュとマダムには何よりの暖かいスープなどがその後のワインにも影響を。
でワインは久々のトスカーナでありカリフォルニアのスタイルも凝集するセカンド・クラス。もう、この’95ですらほとんど市場には見かけられないのでは?オーパス・ワンに続いてイタリアの貴族とジョイント・ベンチャーに磨きをかけた亡きモンダヴィの思いも込められたもの。
未だに円くなりきってはいないものの、ザクロの味わいはこのエリアの印象を明確に。何時もならばこの後からが面白みなのですが今宵は早々のご帰宅ではありましたが。
こちらもお疲れのマダムは、マルゴーの白の’90を。本数の加減もあり、蔵出しの価格は恐ろしいものに高騰を見せておりますが、何よりもエチケットとキャップシールの白い姿は透明のボトルに透かされる高貴な熟成した琥珀色と相まりセラーの中でもとびきり美味しそうに輝いているものです。
エチケットに描かれる白亜の城もまたこのシャトーのイメージに裏切らないもので、当然ながら中身の液体も状態が素晴らしいこのボトルからはほろ苦さの中に滑らかな蜜の味わいが。秘薬かと。

       Sommelier R.Imamura