Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ローヌ

週末のお昼でしたが、月末も重なり月内最終の雑用ではありませんが仕事を。今月はぎりぎりになってしまいましたが、ダイレクト・メールの宛名刷りを終え京都駅の中央郵便局まで投函に。残すは今宵の最終日の晩と日曜の長男との祇園町でのポスティングを予定しております。
さて、昨夜の何とも寂しき晩は
・Coudoulet deBeaucastel’96 Chateau de Beaucastel
・Ermitage Le Pavillon’94 M.Chapoutier
金曜の晩で月末でしたので、幾分期待もしながらの時間でもありましたが貸し切り状態でのゲストの入れ替わりに色々とアドバイスはいただきましたが中々現状は理解しがたいものかもしれません。
まま、事実ご常連さんのお話では他店さんは満席でお断りも有られたようなので。こちらの方は頻繁な顧客の方でワインに対する感覚も比較的近しいものをお持ちの方ですので私のスタンスにもご理解はいただけておりますが。残念ながら不器用ですので、私なりのアプローチしか出来ませんが。
で今宵はローヌの素晴らしいものが。先ほどまでご一緒のマダムは、やはり私のカウンターでのシガーの煙に拒否反応を示されムッシュはお一人で。ボーカステルのセカンドも’96辺りになりますと非常に綺麗に熟成の時を重ねておりここ数年飲み頃を維持しているような。グラスの中で徐々に妖艶さから甘みを主張し始めるまではそれ程時間を要しませんでした。
深夜3:00を目前にしながらも5名様の賑やかな顧客は今月2度目のオランダからのムッシュを含めて。先日はイタリアのトップ2本でしたが今宵はボランジェの後のローヌを。それにしても面白いくらいお好みのスタイルがはっきりとしすぎておられるので。
Hからではなく、Eから始まる昔のこの地の表記らしいシャプティエのパヴィヨン。個人的にもこの’94は丁度7年を遡って長男が誕生した晩に散財して飲み尽くした内の1本で。7年前にもボトルの底をごろごろと転がる大き目の澱と酒石酸の固形物に濃密な味わいを期待したものです。事実、シラーの野獣の如くはちきれんばかりのジビエ臭の中に芳醇で濃密な果実の塊は相変わらず。幾分、熟成の兆しも見え隠れしておりましたが未だ正にアングロサクソン系の彼らの好みにはぴったりとマッチするパーカー好みの大柄の1本。Sommelier R.Imamura