Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

魔の

これまで世間で言うほど”にっぱち”と言うお商売上の難しい月に関して特に2月は感じたことは無かったのですが今年は・・・・。
これまた上手い時期にバイクと車の車検を控えており、本日はトライアンフの車検の書類の不備の納税証明をお届けに。何分40年以上前に生産された車両の為、エンジンのオーバーホールも勧めていただきましたが夏まで我慢を。
そして昨日のお昼は西村さんご夫婦の大量のワインのお届けにパジャマ姿で失礼いたしましたが、厳しい経営状態ながらも恐ろしいブルゴーニュの古酒たちが一気に。中には’30年代のヴォーヌ・ロマネなんかも含まれており、1月の時点でセラーのオールド・ブルゴーニュの放出後のこの2月にはまたセラーは充実してしまいました。まあ、世情を含めて強気の感覚ならば買い時とも見られますが・・・・?
さて、そして昨夜はそんな気持ちとは裏腹の魔の月曜日の再来で
・Santnay Gravieres’04 La Pousse d’Or
・Vosne Romanee’97 Bernard Martin Noblet
少ないゲストながらもご新規の方にも今後も見据えたお相手も。東京からのムッシュは、それらしく品の良さを感じさせる方で。個人的にはやはり西側の生まれなだけに鼻に掛かる方も東京からのゲストには幾分おられる中でもお人柄を伺わせる方もまた沢山おられるもので、しばしのお時間ながらも楽しませていただけるもので。
ボランジェを飲まれながらのリストの探索は、こちらの意図にも踏み込んでいただきまたの機会がこれまた楽しみで。
簡単なお料理をつままれながらもシャサーニュ’99を流し込み、そして赤ワインに。
もう随分使わせていただきました、ですがこれでほぼ最後になっていくでしょう。プスドールのサントネイ’04。おそらく私が扱う中でも最も若いブルゴーニュの赤。ですが、非常にチャーミングながらも満開の果実味と程よい甘酸っぱさ。
そして適度な余韻の流れはグラスで可能な範囲でのおそらく最高のブルゴーニュかと。
価格帯を変えたヴォーヌ・ロマネ’97。熟成感とアペラシオンのスケール感をグッと煮詰めた感じではありますが、これはこれでまたワインの飲み方を考えさせられる対比かと。
好みはありますが、個人的には高ければ美味いとは言いませんが美味しかったワインは概して中々のお値段かと思われまが今回は・・・・。R