Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

煙出る

本日は18:00の開店直後のゲストのお越しに書き込みがこの時間に。穏やかながらも途切れないゲストの存在はありがたく。
話変わって仕込み中のトラブルは、パコジェットに。食材を攪拌してくれるまあ高性能なミキサーのような厨房機器なのですが実はかなり高価なもので。デザートぐらいにしか使えていない私には存在すら・・・でしたがネットでは数十万円する代物で。本日、遂に刃の部分がこすれて白煙をあげており驚きながらも10年戦士の修理を考えましたが、おそらくこれもまた中々の見積もりがあがるのでは。
さて火曜のワイン達は
・Pommard Les Argillieres’79 Lejeune
・Gosset Grand Millesime’89
連日のご利用の東京からのムッシュは、前日が初めてのご利用でしたので単純に早い結果が感じられたのは嬉しく。
そして彼とは同じ香りが若干感じられたご常連のムッシュも久々のような。普段はマダムがお待ちになるのですが、今宵は珍しく逆の立場に。川端四条の道路工事にも水を刺されやや長めのお時間でしたが、今宵も2本の極上のワインを。
馴染みが無いドメーヌではあるもののポマールのプルミエの’79でしたら興味深く。コルクがオリジナルのままですので、期待通りの熟成して張り詰める果実のシャープな味わいが良い意味で。豊満な果実味が典型なエリアながらも熟成して丹精に仕上げられた酸とのバランスに余韻の伸びやかさも従える美しきブルゴーニュ
’89ながらも外交的なゴッセのグラン・ミレジム。ボトルの形状と珍しいエチケットのデザインながらも優等生の’89は既に十分な飲み頃を。
芳しく鼻腔をくすぐるブリオッシュとアーモンドのアロマに心奪われ。味わいにも緻密に敷き詰められた酸のボリューム感のふくよかさにこのヴィンテージの偉大さをまた一段と。
後半は男性陣の欲望を一心に背負うマダムのお一人でのお越しにどちらがどうとも言い難いのですが、大人の時間とは程遠い醜態だったのでは?
出会いとはまた非常に興味深いですが、よそ様にご迷惑だけは。よろしくお願いいたします。

               Sommelier R.Immaura