Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ボルドー

昨日、お届けいただいた自宅のキッチンの大型棚は妻の整理により大分機能的に為されておりましたが、大借金の上に購入した新築の戸建ても少しづつ買い足されるもので狭さを感じさせられ。
まあ、キッチンでのシステムは私のビジネスにも少しづつ協力をしてくれる彼女のやり勝手もありますでしょうから。
さて、またもや魔の月曜の晩は。
・Chateau Carbonnieux Blanc’96 Graves
・Domaine de Chevalier Blanc’95 Graves
・Chateau La Croix de Gay’75 Pomerol
やはり前半から静けさに包まれる月曜は、中盤から少しづつ。そして後半にオルトの谷村シェフのパスタのお届けが。
その直後に久々のフランス人のムッシュが、相変わらずの止まられない口に廻りも巻き込む楽しい方ではございますが。
いつものように最初にご予算と大体のご希望をおっしゃられるのですが、時として彼はお一人の男性でお年の頃も考えると私共の同業者さん、特にレストランさんからされると中々高価な価格帯のゲストかもしれません。まあ、谷村くんに関しては知っているとはいえ。
結局、いつも後から後からですので前半は抑え気味に。グラーヴ、ペサック・レオニャンの白としてはやや愛らしい味わいのカルボーニュではありますが、ムッシュのお好みでもあられたので。ただ、お遊びも兼てもう少しランクの高いシュバリエ’95を比較に添えて抜栓させていただきました。
ただ、この’95が予想していたよりはやや穏やかで。グラーヴの白としては個人的な印象はオー・ブリオンとその取り巻きのシャトーの次に現れる上質な造り手であることは間違えないのですが。まして’95ですので。
幾分の閉じこまりの時期かとデキャンタージュを施し、他愛も無い世代の近い3人で飲み込むと2本の白はあっと言う間に。
最後はポムロールの赤のリクエストに、今月のお勧めの’75のラクロワ・ド・ゲを。今宵で最後の1本でしたが、どうやら先日の顧客への1本が瓶ムラとしては一番哀しい状態で。一段と饒舌に為られるラテンの血は、何時しか谷村くんの眠りを誘っておりましたが。
私はシガーの選択を誤り、ロブストですら物足りない長い夜半開けの酒宴かと。

             Sommelier R.Imamura