Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

お祝いに

父親の意識も回復いたしまして電話での会話も出来ました。ご心配をお掛けしました皆様には申し訳ございませんでした。
さて、昨夜は兼ねてより苦慮しておりましたカウンターの椅子の台座のは破損の修理が仕上がり簡単な仕上げではありますが十二分に満足を。やはり、少しでもご利用いただける皆様が快適に過ごされる状況を作り出すのも私の務めかと。自宅の地下セラーの施工も携わっていただいた工務店さんのお仕事は変わらないお人柄も含めて。
そして昨晩の極上のワイン達は
・Pernand Vergelesse’98 Joseph Drouhin
・Cote Rotie Les Jumelles’83 Paul Jaboulet
・Louis Roederer Brut’83
かなりのワイン・ラヴァーのドクターは、お忙しい最中にも今年はもう最終のご利用のようでしたが同僚の方とのお誕生日のお祝いに。男性同士のご利用ながらも私自身も心許せる方々だけに何とも伸びきらない金曜の週末の営業の癒しに。
ボランジェとタルボの白の’98からブルゴーニュの白へ。何とも素晴らしい熟成を経た雪印さんの裏張りのドルーアンのペルナン’98はボルドー・ブランとの色調の違いをまざまざと。濃い照りと琥珀色の輝きは見るからに。結局、お料理のアクセントのグラスのつもりがボトルを飲み干される形に。
今宵のピジョンに合わせたローヌの逸品はジャブレのロティを。’83の飲み頃を考慮したセレクトになりましたが、やはりこの季節のローヌは贅沢で季節感をしっかりと感じさせてくれ。艶かしく妖艶な野獣の香りを放ちながらも甘く粗目のような果実の味わいに留まることを知らないお二人で。
結局、最終は”まとい鮨”さんの出前までいただけお出ししない訳にはいかない状況に折角なのでヴィンテージを揃えてみましょう。
クリスタルには及ばないものの熟成の極みへと段階を経たブリュットはやはり他の酒類では味わえない極上の滑らかさと独特の甘みに心を完全に支配されてしまいます。確かに濃密な雲丹とのマリアージュは格別で意外にトロとも良き友人に為りえる相性だったのでは。
後半は酔いが廻られたお誕生日でしたが、如何なものでしたでしょうか?極上のワインに刻まれる思い出の今年の年末であれば幸いです。

             Sommelier R.Imamura