Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

これもハーフながらフル以上に

父親の心配もございますが母親の心労もまた気掛かりなここ二日で。皆様にお気遣いいただきすみません。どうやら少しづつ意識を回復しているようなのですが、まだまだ様子見のようです。
本日は長男”青龍”の幼稚園のお遊戯会のリハーサルに妻は次男”彩人”を連れて午前中は。それなりに少しづつ成長の様子が見て取れるビデオの彼でしたが、次男のわがまま振りが音声でしっかりと記録されていたのも順繰りな現実でした。
さて昨夜は12月も半ばの停滞の状況を物語る穏やかさに気もそぞろでしたが、ミスター・イケムとも言うかのようなムッシュが今回も
・Beaune Clos du Roi’90 Tollot Beaut
・Chateau d’Yquem’84 Lur Saluces
いつものムッシュは今宵は久々に以前お連れに為られたイケムを何度かお楽しみいただいたムッシュと共に。
業界の更なる発展を目指され”京都インターネット新聞”なるものを発刊されるようで、変わられないベンチャー精神に何時もながら学ぶべくところが沢山。
そんな今宵もまずは赤のブルゴーニュより。ボーヌと言うやや定まらないアペラシオンの印象もございますが、”王の畑”と名の付くプルミエはヴィンテージの素晴らしさと造り手の将来を期待させる取り組みにより中々の味わいに。
このところ日本へのセミナー等の来日も頻繁に見かけるトロ・ボーですが個人的にはこの時代のどこかクラシックなそして厳かなエチケットに魅かれるもので。
やはり見つめておられました。しっかりとリストはご覧になられる方のムッシュはイケムのハーフの選択肢を。今回はハーフの中でも飲み頃と値ごろ感を備えた’84を。
個人的には安くは無いもののシャトー・ディケムは、ヴィンテージと味のバランスと価格に於いて最も理解が可能な高級ワインの最たるもののような。出来れば少しづつでも、甘美な世界を堪能出来るこのハーフをコレクションしたいもので。
穏やかなヴィンテージの’84ながらも逆に濃密な甘みと円く穏やかな酸と貴腐の個性が一体に連なり優美な世界観を十二分に堪能させていただける1本に間違えなく。お恥ずかしながら前夜のしけもくのシガーが最高の贅沢に。

               Sommelier R.Imamura