Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

甘い夜

やり取りのまずさと言いますか、昨日は税理士さんとの打ち合わせが一週間ずれており無駄な早起きに。
そんな時こそ気分転換に久々にトライアンフのエンジンを。古いバイクのエンジンは寒くなると調子が上がると言いますが確かに。5回ぐらいのキックで生きを吹き返す姿にワイン同様の時間の流れが感じられます。心なしかメタボなお尻が腰下ろす薄いシートが随分とへたっていたような・・・。
さて、偶々でしょうが12月のスタートは昨夜もそれなりに順調に。皆様方にご心配をお掛けしておりますが、あまり節操も無い表現はお避けすべきところかも。
・Ice Wine Cabernet Sauvignon’06 The Ice House Winery
・Chateau Suduiraud’89 Sauternes
いかばかりかムッシュは、マダムのお好みにお付き合いされる形で。基本的には辛口の赤を、この頃はブルゴーニュのやや熟成気味のものを愛でられるようになられましたが彼女と会われる時ぐらいはよろしいのでは。
特に赤のレチョートに開眼されたマダムのお気に入りは、近いテイストのアイス・ワインを。カナダのアイス・ワインは非常にピュアで貴腐のような強い個性を主張するタイプではないような。シロップのような甘みの中にエグミの無い甘美な世界感を閉じ込めており。
2本目は流れの都合でも白のソーテルヌを。先のコメントとは意に反する形かもしれませんが、このソーテルヌのプルミエのシュデイローの’89は以前の抜栓時に思惑を少し異なる形のテイスティングになったので。クーテやファルグほどでは無いでしょうがシュデイローも中々コッテリとしたグリセリンを感じさせる貴腐の印象もございますが、この’89のハーフは何処かしらスレンダーなデザート・ワインのイメージを。これはこれで酸とのバランスも緻密にとれている感じでしたので今宵のお二人にはよろしかったのでは?
ふう、結局閉店で看板もお下げしておりましたが随分酔われた歯科医Kのお越しにまたもや・・・・・・・。

             Sommelier R.Imamura