Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

貴腐のグラスアイテム


休日は、相変わらず愛犬都合に引きまわされておりますが。今回も梅小路公園に。すると、何処かで見かけたご夫婦が。まさかとは思いましたが、鵜亭の山口さんで。しかも、犬を3匹も伴われ。
確かに車で少しの距離で京都市内で犬の散歩コースとしては最大でしょうかね?それにしても犬を飼っておられたとは。知りませんでした。
で先週末のワインは
・Chateau Clos Haut Peyraguey’99 Sauternes
やはり金曜日のポジティブな展開は続かないもので。土曜とは言え、静かなカウンターに まま貸切状態でゆっくりとしていただけたかな?
何時もながらのドクターは、ワインをお目当てと言うよりは フロマージュに巣蜂蜜とあとはお連れのマダムかな。
現時点では、本当に十二分に熟成しきった ウォッシュがある。特に香りが強く出始めたエポワスにトロトロのラングルは、それだけで個性を十分に発揮している。そう、ただ苦手な方には信じられないくらいの香りなのかもしれませんが お好きな方には本当にお皿を舐めるかのような状態で下げられてくます。
そこにも勿論、巣蜂蜜に好相性なスパイシーなロックフォールも。1杯目のボランジェも素晴らしい。2杯目の’93のヴォーヌ・ロマネのジャン・ピエール・ミュニュレもまた よろしいのですが やはり〆の貴腐の新たなグラスの銘柄のクロ・オー・ペイラゲ’99がゴージャスだったかと。
これまでは、’02のクーテが通常価格でリストにございましたが銘柄変更で。また、’90のクーテが上位価格にてまだございますが ここはまた異なる世界観であることは外観の色調からも見て取れます。
’99のソーテルヌも やっと15年の時の経過で 若い頃のピリピリとする後味の酸が穏やかになり。こう言った上質なデザートワインがあると蜂蜜も必要ないかもしれませんが、本当に最後までオリーブの木の器を削るかのようにヘラをこすられフロマージュを堪能いただけたのでは。

                Sommelier R.Imamura