Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

業界が変われば

何となく月末の為でしょうか?バタバタと慌しく。昨夜も後半こそ落ち着きましたが木曜の晩にしては上出来な形で。
・Chateau Malescot St Exupery’87 Margaux
・Barolo Reserve Granbussia’96 Aldo Conterno
・Chateau Cantemerle’86 Haut Medoc
テタンジェ好きのムッシュに冷やしきれていなかったハーフ・サイズが、粋な祇園街のお姉さんのお一言でレギュラー・サイズにしていただけたのは不幸中の幸いでした。すみません。
さて、昨夜も男性陣4名様でのご利用はかなりディープな内容で興味深々なかぎりで。建築業界でデザイナーの先生と呼ばれる方ですね、そこにゼネコンの方と不動産関係ですか。まあ、先生は長いお付き合いの方ですので勝手は。それ以外の正直らしいと言うと失礼ですが、それらしく。ただ、綺麗に飲まれておられましたが2本目からのやや落ち着いた状況からの会話は。要はまあ近隣対策とそこに絡まれるその筋の方々との攻防と言うか大変なめに合われた武勇伝ですね。流石に皆様お仕事を頑張っておられる方には少なからずの火の粉も。私にとってはドラマの中の世界でしたが、現実はやはりより恐ろしいもののようで。そりゃそうだな扱われているものがワインとは比較にならない一生物なのでしょうから。
さてそんな皆様には、似つかわしくないサンテグジュべリ、しなやかな’87は嵐の前の静けさのように男性陣の記憶を呼び起こす起爆剤になられたのでしょうか?
勢いの中でのバローロは幾分若さが主張いたしますが、やや荒れ気味の皆様にはブレーキの作用を齎してくれていれば。
そんな男性陣主導の私どもですが、今宵は東京からのご夫婦がお久しぶりに。’64ヴィンテージとはしりませんでした、とてもお若くご子息が19歳と言うのにも驚かされ。留まるところを知られないご主人のワイン・ラヴァーぶりを他所にしっかりとサポートされておられる辺りにも大人の女性の魅力を感じさせられますが。そんな洗練されたご夫婦にはぴったりの鴛鴦のようなカントメルル’86で。

              Sommelier R.Imamura