Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ふくろう

週末らしい荒れた金曜日で。ご常連のご夫婦には今回もまた気を使わせてしまいました、スワロフスキーの梟のオーナメントを。福を呼ぶ動物なだけに失礼ながら誕生日のプレゼント型のものには比較にならないほど・・・。
・Clos Vougeot’82 Meo Camuzet
Musigny V.V’82 Comtes Georges de Vogue
19:00ぐらいから徐々にスタートしていく、理想的な展開に俄然楽しみながらの営業が。皆様は何に於いてもワインをお楽しみになられるスタンスが明確にあられ、グラスでカジュアルにそしてボトルでもお好みが明確なのは私としても対応がさせていただきやすく。ある意味では現実的な価格帯のワインはゲストにも私にもリスクは限りなく少なく、そしてビジネス的にも手堅いものかと。
ただ、やはりソムリエのような仕事をさせていただいていると偶には晴れのワインを扱わせていただきたいもの。そんな欲求に襲われつつあるころのお電話は偶然ではなかったのかもしれません。
韓国から帰られたマダムの状況もあり、このところ高い頻度でお越しに。’82のマダムのボルドーと言うかムートンからブルゴーニュへの移行は、こんなことも有るかもね?と仕入れていた’82のグラン・クリュの出番を確実なものにしてくれ。正直どちらの銘柄も稀少であり、そして”やや高価なものかな?でも何れ”と言う気持ちで。ましてやヴォギュエに関しては財政状況を無視するが如くの2本の購入でしたので。(貧乏臭いかもしれませんが)
先日の’88のカミュゼの姿とは’82はやはり異なるスタイルで、やはりエチケットのデザインからも一新されていた’88は出来も合わせてモダンに洗練されていた気もいたしますが熟成感と優雅さに於いては歴然とこの’82は。ただ、やはり彼女達にはブルゴーニュの基準がミュジニ’82が既にインプットされてしまっており。確かに華やかさに於いては。
なので、最後の1本のボギュエも飲みつくされてしまい。やはり、何とも言えない落ち着いた味わいと百の花束ですか、素晴らしい芳香ですな。正しくこれならばシャンボール・ミュジニが好き!とおっしゃられるお気持ちは良く良く。ただ、本当にこのクラスをお飲みの上でおっしゃられているのかは疑問の余地が有る方が多いには事実かと。それにしても20代中ごろにしてこのような特別なバーガンディを。R