Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Musigny

憂鬱な雨の中、久々にジムをさぼってしまいました。金曜日に伺わなければ月曜日までのお預けになりますので、おそらく体内の毒素は週末はえらいことに為っているのでは?
事情としては長男の小学校への入学の説明会が本日はあり妻と長男はお昼間のお出かけで私は次男とお留守番でしたので。
さて、どうも相変わらずすっきりしない3月の低空飛行の営業ではありますが
Musigny’99 Jacques Prieure
ミュジニー、確かにブルゴーニュのワイン名の中でもおそらく最も女性的で響きが良く味わいに於いても造り手の良し悪しをしっかりと見極め、飲み頃に達し始めたものであれば陶酔の世界へと誘うワインであることは間違えなく。
ただし個人的にはこのアペラシオン、気難しく移り気な別の意味でも女性的で捉えどころの無さもまた魅力と言ってもいいのでしょうか・・・・。
今宵のムッシュは、東からのお越しでやはりそれらしくスマートなワインのセレクトを。普段はボルドーのようですが今宵は揃えられたブルゴーニュの逸品の中からとのマダムの意向で。
何故かニュイ・サン・ジョルジュとミュジニを幾つか挙げられたのですが、プライスはさておき、ステージは比べようもないものでしたので迷うことなく。まあ、1月にこのジャック・プリウールは1本扱かったのも後押しになりましたが。
お年の頃はかけ離れたこのお二人ながら、洗練された物腰を感じさせるマダムの美しさににも迷わずこのミュジニをお勧めした理由のひとつかと。若干のいやらしさは否めないものの失礼ながら今宵のこちらのお二人には、とてもとてもお似合いかと。少なくともドラマの影響を受けられてちぐはぐなイメージの様相は欠片もございませんでした。
ああ、これで’99の彼らのミュジニとシャンベルタンの在庫は無くなってしまいました。個人的にはグラン・クリュのブルゴーニュの中でこの辺りのヴィンテージは売れ残り熟成をさせていくことも想定した複数の買い付けでしたが、思っていたよりも早く。
まあ、こんなことも考えて仕入れもしていければソムリエとしての仕事も世界観がまたひとつ変わるものです。ただ、私の場合は買いすぎなのが問題かと・・・・・・・・。

          Sommelier R.Imamura