Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

コンディション

何となく気持ちが落ち着かない昨夜でした。中盤からのマダムお一人がお三方お越しになられると、私よりも10程年下の彼女達の価値観にはジェネレーション・ギャップ以上の隔たりを感じざる負えず。まあ、皆さんその美貌を生かして様々な人生経験をこなされておられるのでしょうし。
・Chambolle Musigny Charmes’86 Georges Clerget
・Chambolle Musigny’85 Christian Confuron
モレ・サン・ドニ村の人気の畑、シャンボール・ミュジニ。プルミエの’86とジェネリックの’85。実はどちらも土曜日にブルゴーニュの彼女へと開けられた2本だったのですが、意図する味では無かった、と言う表現でしょうか。決して不健全な状態だった訳ではなく、失礼ながらお出ししてゴネテも良かったのかもしれません。ただ「他所では何も言わずに飲む、でもあなたのところでは」と言う表現を後に聞くと個人的にも空け続けたことは正解だと。なにしろ熟成感がことのほか希薄な2本でした。確かにそれならばもっと古いものを!と言うのも現実でしょうが私的にも20年の時の移ろいを感じさせないこの2本には先日の彼女には、まあ無理だろうなあ。これが本音で。
ただ、週明けの昨日にはグラス・ワインで十分に楽しいアイテムに。もちろんテイスティングをした結果ですが。どちらもそれ相応の開き加減で、あまり深く考えずに飲み込むマダムたちにはそれはそれは贅沢なひと時でしょう。
ブルゴーニュ、先日のル・パンのオーナーさんの一言にギャンブル性が高いものとおっしゃられたのも認めざる負えない状況が。ただ、だからこそ魅惑的な世界が官能美とともにその奥に潜んでいることをご存知の方だけに理解される世界感なのでしょう。
キリがない・・・・・・・・。

           Sommelier R.Imamura