Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵もマグナムにて

5月のスタートは、まあそれなりに。このところ上手いことにご常連さんの団体さんがギリギリではあるもののお席の確保が出来る状況に。
・Chateau Gloria’94 St Julien
・Chateau Lagrange’98 St Julien
・Coudoulet de Beaucastel’96 Chateau de Beaucastel
・Clos de la Roche’99 Armand Rousseau
団体さんが来られるまでのしばしの貸し切りでしたが、アンリ・マルタンの仕込むグロリアは多くの機会で素晴らしくグラン・クリュを凌ぐ味わいを見せつけます。’94ヴィンテージは、どちらかと言うと穏やかな生産年のボルドーですがやはりサンジュリアンらしくバランスの取れた落ち着いた味わいを。普段はニュー・ワールドのカベルネ・ソーヴィニヨンに流れがちなマダムでしたが今月くらいはボルドーの流れを。優美さはやはり歴史の裏打ちかと。
京都の名士が集う床開きの後の集まりだったようですが、早い段階でのお電話と兼ね合いの流れで。神聖な生業のムッシュですが今夜はお姉さん方の招集に躍起に為られており、愛らしさすら見え隠れしておりましたがまあ男性陣のみの6名より綺麗どころが数名加わられる姿は救われるところも。ただ、お席の限りにもご理解は頂きたかったのですが・・・・。
このお人数でしたら当然マグナムが。若いラグランジュですが、市場の評価通り’98は現時点でも中々。そして将来もまた大きな期待がさせられるとても上質な熟れたタンニンを楽しめるグラン・ヴァン。ましてや1,500mlの特別なボトルでもあるので。
土の香りを楽しみたい!そんな表現のもと南フランスのものとの指定でしたが個人的にはおそらくローヌのほうがご理解をいただけるゲストのような。こちらも良い意味で真面目な聖職のかたで、教皇のワインで通のストーリーを楽しめるかと。トップ・キュヴェではまだまだ硬すぎますがセカンドは、この上なく綺麗な熟成で華やぎの感じられる’96。ボーカステルもまた特別な造り手。
3Fに新たに開業された店舗の存在で一度は通り過ぎられてしまった東京からのゲストでしたがルソーに拘られ。シャンベルタンの造り手ですが、地続きのこのグラン・クリュもまた’99の偉大な味わいを。もう’99も飲めそうですな・・・・・。  R