Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

セカンド’96

本日のお昼間も灼熱の太陽の中クールでワインが届けられた。自宅地下セラーへといそいそと検品を済ませて収めましたが汗だくで。セラーへと入ると別世界で一気に汗が引くのですが。
今回も非常に珍しくお宝も含まれておりますが、厳しい景気の流れで払えるかな・・・・。
ブルゴーニュの白からは熟成したシャブリ、’89のドルーアンのもの。これは興味深いですが、村名ですので急いで仕様したいもので。
赤では’86のクロ・ド・ラ・ロシュ、ピエール・アミオのグラン・クリュですが色調は素晴らしく。ただただ、エチケットがやや厳しい状態です。
’85は再度いただいたアントナン・ロデのヴォルネイとヴァンサン・ジラルダンのサントネイ。言わずもがなの偉大なヴィンテージ。
’83ではレオン・ヴィオランのニュイ・サン・ジョルジュ、飲みごろのネゴシアンかと。
’80でジャン・ミシュロのACブルゴーニュ、以前もいただいたものですが使い勝手が最高の滑らかなピノ・ノワール
そしてイタリアの白のマグナムが。イタリアン・シャルルマーニュとはもはや言えない銘柄かな?ウンブリアでアンティノリが仕込むチェルヴァロが。’88’89と熟れた逸品は希少なもので。この銘柄は、イタリア・ワインの縛りからは一脱したものかな。
で昨夜のこのくらいが現実的であり飲みごろのローヌかと
・Coudoulet du Beaucastel’96 Chateau de Beaucastel

気が付けばもう8月も終盤が見えてきました。相変わらず資金繰りにきゅうきゅうの気持ちになってきました。
穏やかな展開の晩は変わらずですが、こちらもドクターの男性陣。はっきりとご指定の金額とエリアがありましたので、選択肢は明確でしたがローヌが含まれておりましたので。
’96のボーカステルのセカンド、一般的にはオールド・ヴィンテージに含まれるかもしれません。ファーストラインでも十分楽しめる頃合かもしれませんが、やはりがっかりはしたくないものです。ローヌの特徴はやはり後半の余韻にあがる口中を支配するムスクの香りかと。優雅な拡がりが造り手の技量ですが、セカンド・ラインでもその特徴をティピカルに表現するボーカステル。エリアを代表する造り手は、やはりです。
嘗てはリーズナブルな銘柄と思っていましたが、今はプライスを見ると驚かされます・・・・・。
       Sommelier R.Imamura