Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

引き際は

4月は後半のブレーキに思い届かずだったような気が。昨夜は一昨日とは変わり何か集中したゲストに。間違っているかもしれませんが、女性のお一人でのゲストの引き際はとても大切のような。18:00過ぎにお越しで結局21:30ごろまで他のゲストの入れ代わりにも動じず楽しまれたようですが、今日は酔わないの一言で許容範囲を超えられる様子は容認出来ませんでしたので。悪気は無い”このくらいで”とのお伝えでしたが。
・Lail Vineyards J.Daniel Cuvee’98 Napa Valley
・Chateau Pontet Canet’98 Pauillac
一部に熱狂的な感の在るカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨン。この造り手も1879年からの歴史を持つ由緒正しき。’98ヴィンテージで幾らか熟成の兆しも見受けられるもののパワフルさに掛けては他の追随を許しません。このクラスになるとエレガンスも表現し始めますが、求めるところは豊満ではっきりとした表情を。
好みを”飼い犬のように例えると”語弊があるかもしれませんがカリフォルニアのこのスタイルを求められる方のお連れのマダムには共通項がある気がしてなりません。良く言いすぎかもしれませんがマリリン・モンローではあってもオードリー・へプバーンでは無い全体像が・・・・・・・。
後半にはボルドーの’98が。やっと10年か、こちらもそんな印象を。ただ、やはりボルドーはもう少し個人的には変化を待ちたい味わいで。今宵のゲストは”ポイヤックサンテステフで若いもの”ご予算も明確でしたのでご期待には応えたかったのですが、確かにあまりにも熟成したボトルのストックばかりですね。これはやはりそこのソムリエの好みではありますが、そうだな’00を越えるボトルは私共でのご利用でなくても手に入れられるものが多いでしょうし・・・・・。そんな思惑も感じずにはいられませんでしたが、ポンテ・カネは上質なシャトーとは思いますが。
さて5月ですね、私的にも環境が変わることもありまた新たにワインの世界へと皆様を誘う心意気でございます。とは言え連休を5月4・5・6と頂きます。ご容赦を。
            Sommelier R.Imamura