Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

後半だけですか?

週末の金曜日ですが、ゴールデン・ウィークの影響か恐ろしく。オープン直後のマダムにお付き合いしながらも中盤も貸し切り状態に寒々しく。久々に1:00以降のお楽しみがあったことに救われましたが、長い晩になりました。
・Cote Rotie La Mouline’80 E.Guigal
・Maxim’s Brut Reserve’75
諦めの境地のような晩を、やはりご常連のドクターに救われまして。この2本だけでも昨夜の意味が出来上がり。個人的な複雑な理由も含めて仕入れていたギガルの最上のキュヴェ。ことの流れでこちらへとお届けするのも結果的には良かったのでしょう。まあ、お遊びのような形でお姉さんがお選びになられたこのムーリンヌに胸を撫で下ろしながら。もうひとつの選択肢のシャトー・パルメ’80に比べれば当然、心躍るローヌの官能美。正しくグリオット、ジャムのような甘みに円みを帯びた酸が穏やかに寄り添い大切な人と楽しむべきブルゴーニュボルドーしか愛でられない方には教えてあげたくない特別な1本。ただ、私がお邪魔を随分してしまったのでは・・・・。
の為〆にシャンパーニュを。あのマキシムのオリジナル・シャンパーニュですね。ヴィンテージが’75なのでもうそれはそれは夢見心地の味わいを。香りだけで今回も上手いに違いなく、飲むまでも無いほどの上質なレゼルブ。ヴィンテージ・シャンパーニュとは言えおそらく当時の感覚からするとそれほどのボトルではなかったのでは?ただ、やはりこの熟成と言うものはワインに不思議なエッセンスを多大な影響とともに。アーモンドの香ばしいニュアンスにアカシアの蜂蜜が何とも。ひょっとしたらこちらは私が半分くらい・・・・・・・。
前半の憂いを晴らす極上の時間が後半にまっていたような昨夜で。ありがとうございます。

              Sommelier R.Imamura