Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’97’89’80

本日のお昼間は、もう完全に夏だったな。ジムの行き来の下駄替わりのベスパ100ccでも、長袖のカットソーでも十分な暑さに。その代わりですが、花粉は檜が猛威を奮ってるな。目が痒い!
そして本日は、ボルドーの入荷が1箱。春のインデントのワインが多数届く予定になっており、これから毎日のように1箱づつ届けられます。
ポムロールの’89のラ・ポアントにマルゴー村のドーザック’86、ムートンが’78’76’73とかなり還元させていただけるプライスにて。’60年代からは’67のヴィユー・シャトー・セルタン。’40年代はサンジュリアンのタルボ’49が。流石に希少な銘柄が目利きされているかと思われますが、来月かな?再来月かな抜栓は・・・・・。
で昨夜のテイスティング
・Chateau Rol Valantin’97 St Emilion
・Chateau Cantenac Brown’97 Margaux
・Les Fiefs de Lagrange’97 St Julien
・Clos Vougeot’89 Servelle Tachot
・Hospices de Beaune Corton Cuvee Charlotte Dumay’80 Mommessin
2年ぶりにお越しだったようですが、お話の流れで脳裏に浮かんで参りました。国産ウィスキーのブレンダーさんですが、会社はボルドーのシャトーも所有するあちらさんです。以前は皆さんでフェヴレイのニュイ・サン・ジョルジュ’55を飲まれたことも思い出し。
やはりお話させていただかなければ、通じ会えない部分もございますが同じ酒類を扱うなかでも蒸留酒醸造酒の違いや意味合いが異なり興味深いお話も幾つか。
そして後半はブラインドで、少し意地悪だったかもしれませんがフィエフノの’97に同じくボルドーの少しづつエリアもずらした’97のテイスティング。サンテミリヨンだけは抜栓時期が、かなり前のものではあったものの最終的にはフィエフの評価が一番だったことも面白く。そうだな、確かにセカンドながらもこの時代の造りは安定しているな。
深夜のブルゴーニュは、連日のお越しのムッシュで。後半はお疲れのようでしたが、やはりブルゴーニュは官能美で。
まだまだ’89は硬さも残す段階で。グラン・クリュのクロ・ヴジョ、流石の果実味の塊は大ぶりで解り易い味わいはその格に値します。同じ銘柄の手持ちに’87もございますが、ある種今の段階ではこちらの方がそのポテンシャルを発揮しているかもね。
〆はこちらは正に飲み頃にて。先日のサヴィニーも噛み締める味わいでしたが、こちらもコルトンらしく特級の力を遺憾なく。濃密なコンフィチュールのスタイルは、オスピスのそのヴィジョンが伝わるような気もこころなしか。
                     Sommelier R.Imamura